グアレグアイチュのカ-ニバル
アルゼンチンを彩るリズムと色彩の祭典
2026/01/09 - 2026/02/27
毎年夏、エントレリオス州グアレグアイチュの街は、アルゼンチン最大級のカーニバルで華やかに彩られます。グアレグアイチュのカーニバルは、羽根飾りやスパンコール、サンバのリズム、そして熱気あふれるエネルギーの洪水。特設の「コルソドロモ」には毎週4万人以上が訪れ、胸に響く太鼓の音、甘いチュロスの香り、色とりどりの衣装に包まれた踊り手たちに心を奪われます。
この祭りは1月初旬から2月末または3月初旬までの毎週土曜日の夜に開催されます。地元の人々はもちろん、観光客や家族連れ、パーティー好きが一体となって、グアレグアイチュのカーニバルの熱狂を体感します。
主な見どころ
コルソドロモのパレード
祭りの中心は、長さ約500メートルのコルソドロモで繰り広げられるパレード。5つの主要なサンバチーム(コンパルサ)が、それぞれ数百人の踊り手と巨大なテーマフロートを引き連れて競い合います。生演奏のバトゥカーダ(打楽器隊)が鳴り響き、羽根やキラキラの衣装が波のように揺れる様子は圧巻。観客席は太鼓の振動で揺れ、熱気が肌を包み込みます。
主なイベント
メインパレードのほか、プレカーニバルのストリートパーティーや子ども向けパレード、衣装コンテストも開催。地元のバーやレストランではライブ音楽やアフターパーティーが夜通し続きます。カーニバルクイーンの選出は見逃せないイベントで、華やかなパフォーマンスと激しい競争が繰り広げられます。花火や川岸での即席サンバサークルも人気です。
衣装と装飾
踊り手たちは、巨大な羽根飾りやスパンコールの衣装、ネオンカラーのボディペイントで彩られます。各チームはテーマに沿った衣装やフロートを用意し、アルゼンチンの伝統や幻想的な世界を表現。コルソドロモはバナーやライト、ストリーマーで飾られ、観客もお祭り仕様の服装で盛り上がります。紙吹雪の感触や甘い綿菓子の香りも祭りの一部です。
伝統グルメ&ドリンク
屋台には、アルゼンチン名物のチョリパン(グリルソーセージのサンドイッチ)、エンパナーダ、アサード(炭火焼肉)、甘いチュロスやドゥルセ・デ・レチェ入りのデザートが並びます。炭火の香ばしい匂いと甘いデザートの香りが混ざり合い、冷たい地元産のフルーツジュースやフェルネット・コン・コーラ(薬草系リキュールのカクテル)が喉を潤します。
文化・歴史的背景
グアレグアイチュのカーニバルの起源は19世紀末にさかのぼります。当時、アルゼンチン各地でヨーロッパ移民によるカーニバル文化が広まり、グアレグアイチュでも仮装や音楽、パレードを取り入れた祝祭が始まりました。特にスペインやイタリア、ポルトガルなどの伝統が色濃く反映され、地元の人々は冬の終わりや春の訪れを祝う場として楽しんでいました。
カーニバルはもともとカトリックの四旬節(イースター前の断食期間)の前に肉やごちそうを食べ尽くし、盛大に騒ぐ「謝肉祭」として発展しました。身分や階級を超えて誰もが仮装し、音楽や踊りを楽しむ「無礼講」の要素も特徴です。グアレグアイチュでは、こうしたヨーロッパ由来のカーニバルに、アフロ・ラテン系のリズムや現地独自の創意工夫が加わり、独自のスタイルへと進化しました。
1970年代には、より大規模で本格的なパレードを行うため、全長約500メートルの専用スタジアム「コルソドロモ」が建設されました。これにより、グアレグアイチュのカーニバルはアルゼンチン国内最大級・最重要のカーニバルとして全国に知られる存在となり、毎年1月から3月にかけて数万人が訪れる一大イベントへと成長しています。
現在も、地元のサンバチーム(コンパルサ)は一年を通して衣装や山車の制作、ダンスの練習に取り組み、地域の誇りと結束を象徴する存在となっています。カーニバルは単なる娯楽ではなく、世代を超えて受け継がれる文化的アイデンティティであり、グアレグアイチュの人々にとって“街の魂”ともいえる大切な伝統行事です。
参加者の声
ブエノスアイレスから友人と初めて参加。色鮮やかな衣装と音楽に圧倒されました。地元の人たちに誘われて一緒に踊り、街全体が一つになっているのを感じました。忘れられない体験です。
豆知識
- 衣装は15キロにもなることがあり、製作には数百時間を要する。
- 「国のカーニバル」と呼ばれ、アルゼンチンで最も重要なカーニバルの一つ。
- カーニバルは国営テレビで生中継されるほどの人気イベント。
開催日程
グアレグアイチュのカーニバルは毎年1月初旬から2月末または3月初旬までの毎週土曜日、エントレリオス州グアレグアイチュのコルソドロモで開催されます。
開催情報
名称 | グアレグアイチュのカ-ニバル |
国 | アルゼンチン |
エリア | エントレ・リオス州, グアレグアイチュ |
開催時期 | 2026/01/09 - 2026/02/27 |
リンク |
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