晋州南江流灯祭り

晋州南江流灯祭りの起源は、約400年前の壬辰倭乱（文禄・慶長の役）・1592年の晋州城の戦いにさかのぼります。この激戦の中、晋州城を守る朝鮮軍は、敵軍の川渡りを防ぐため、また戦況を伝える合図や外部へのメッセージ、戦没者の鎮魂のために、南江に油灯（流灯）を流しました。灯籠の光は、軍事的な役割とともに、家族や地域の人々への祈りや慰めの象徴でもありました。

戦後もこの灯籠流しの伝統は受け継がれ、晋州市民が先人の犠牲を偲び、平和を祈り、地域の記憶と希望をつなぐ大切な行事となりました。時代とともに、戦時の実用から市民の心を結ぶ風習へと発展し、やがて大規模な市民参加型の祭りへと成長。今では世代や国籍を超えて多くの人々が集い、晋州の歴史と“光の力”を体感できる特別なイベントとなっています。

2000年に「晋州南江流灯祭り」として公式にスタートしてからは、年間100万人以上が訪れる韓国を代表する文化イベントに発展し、世界各地の灯籠祭りにも影響を与えています。ライトアップされた南江と晋州城は、韓国文化における記憶・連帯・希望の象徴として、多くの人々の心に刻まれています。

夜の川沿いを歩き、無数の灯籠と音楽に包まれて夢の中にいるようでした。家族の幸せを願い、灯籠を流すと、暗闇の中で光が遠くまで広がっていきました。灯籠の美しさや川の花火、屋台グルメも最高で、何枚も写真を撮りました。

• 祭りの由来は1592年の晋州城の戦い。灯籠は合図や鎮魂のために使われた。
• 誰でも自分の灯籠を作って流せる参加型イベント。
• 晋州城はユネスコ世界遺産候補の歴史的名所で、祭りの舞台にもなる。

晋州南江流灯祭りは毎年10月、慶尚南道晋州市の南江川沿いと晋州城周辺で開催。夜の川辺で願い灯籠を流し、“光の川”に包まれる幻想体験をぜひ味わってください。