ジューク・ジョイント祭

デルタの魂が夜通し揺れるブルースの祭典


2026/04/15 - 2026/04/18

毎年4月、ミシシッピ州クラークスデールの小さな町が、ブルースへの生きたオマージュ「ジューク・ジョイント・フェスティバル」で熱気に包まれます。週末の数日間、ギターのうなりやウッドポーチを踏み鳴らす足音、世界中から集まった音楽ファンの笑い声が町中に響き渡ります。ブルース愛好家はもちろん、歴史好きや“本物のアメリカ”を体感したい旅人にとっても、このフェスはミシシッピ・デルタの素顔と喜びを全身で味わえる巡礼の場です。

開催は毎年4月中旬。100組以上のアーティストが出演し、ユニークなコンテストや本物のジューク・ジョイント(昔ながらのブルースバー)での夜通しパーティが楽しめます。家族連れも、ブルース初心者も、誰もがデルタの歴史と今を体感できるお祭りです。

主な見どころ

街角ごとに響くライブブルース

フェスの中心は何と言っても音楽。20以上のステージや数々の本物のジューク・ジョイントで、伝説的ブルースマンから若手、地元の英雄までが熱演。スライドギターやハーモニカ、ソウルフルな歌声が通りにあふれ、朝から深夜まで熱気が途切れません。リビングルームほどの小さな会場も多く、距離感ゼロの一体感とエネルギーが味わえます。

ユニークなイベント

昼間はブタのレースや5kmラン、ストリートパフォーマンス、モンキーライディングドッグショー(猿が犬に乗るショー)などユニークな催しが盛りだくさん。日が暮れると“ジューク・ジョイント・クロール”が始まり、リストバンドを付けた参加者が本物のブルースバーをはしごして夜通し音楽を楽しみます。アートマーケットやストーリーテリング、デルタの歴史ツアーも人気です。

衣装と装飾

デニムジャケットやカウボーイブーツ、ヴィンテージのバンドTシャツ、つば広帽など、参加者は思い思いのスタイルで登場。会場にはネオンサインや電飾、年季の入ったブルースのポスターやギター、写真が飾られ、デルタの歴史が空間ごとに息づいています。バーベキューの煙やビールの香り、ミシシッピの夜の土の匂いが混ざり合います。

文化・歴史的背景

ジューク・ジョイント・フェスティバルは2004年、クラークスデールのブルース文化と伝説的なジューク・ジョイント(黒人コミュニティの社交場であり、ブルース発祥の地)を守るために始まりました。これらの小さな音楽クラブは、アメリカ音楽を形作ったブルースが生まれた場所であり、世界中のアーティストに影響を与えてきました。

地元の人々にとってこのフェスは誇りであり、デルタの文化や歴史を世界に発信する大切な機会。地域経済や地元ミュージシャンの支援にもつながり、毎年数千人が訪れることでクラークスデールの街も活気づきます。

参加者の声

ロンドンからこのフェスのために来ました。サンフラワーアベニューを歩くと、どの店からもブルースが流れてきて、気づけば小さなバーで見知らぬ人と踊り、リブを食べ、“本物のアメリカ”に出会えた気がしました

豆知識

  • フェスには100組以上のアーティストが出演し、30カ国以上から観客が訪れます。
  • 多くのジューク・ジョイントは家族経営で、何世代にもわたって営業しています。

開催日程

ジューク・ジョイント・フェスティバルは毎年4月、ミシシッピ州クラークスデールで開催。

開催日程は変更になる場合があります。最新の情報は公式サイトなどをご確認ください。

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実際の様子

Tokyo

photo by Shein Die

Tokyo

photo by Shein Die


開催情報

名称 ジューク・ジョイント祭
アメリカ
エリア ミシシッピ, クラークスデール
開催時期 2026/04/15 - 2026/04/18
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