マーズデン・インボルク祭

炎とフォークロア、春を呼ぶ光の祝祭


2026/02/06

毎年2月、ウェスト・ヨークシャーのムーアに囲まれた村マーズデンは、「インボルク祭」で火と音楽、神話のスペクタクルに包まれます。冬至と春分のちょうど中間にあたるこのケルトの伝統を現代に蘇らせた祭りでは、運河沿いにランタンが揺れ、太鼓のリズムが丘に響き、ファイヤーパフォーマーが闇夜を照らします。村人も訪問者も一緒になって冬を追い払い、春の訪れを祝う一夜は、五感を刺激する魔法のような体験です。

マーズデン・インボルク祭は毎年2月最初の土曜日に開催され、地元住民や家族、アーティスト、フォークロア好きが何百人も集まります。野外のお祭りや古い風習、夜のペナイン山脈の美しさを体感したい人にぴったりのイベントです。

主な見どころ

炎のパレードとランタン行列

祭りの中心は、村や運河沿いを進むランタン行列。動物や太陽、神話の生き物をかたどった手作りランタンが冬の夜を金色に照らし、子どもや家族、アーティストが参加します。太鼓のリズム、松明のパチパチ音、冷たい空気の中で揺れる無数のランタンが幻想的で温かな雰囲気を生み出します。

ファイヤーパフォーマンスとグリーンマン

行列が運河沿いに到着すると、ファイヤーダンサーやジャグラーが炎を操り、観客を魅了します。クライマックスは、自然の精霊「グリーンマン」が闇から現れ、冬の象徴ジャック・フロストと炎のバトルを繰り広げる場面。太鼓と歓声に包まれたこの対決は、季節の移り変わりと春の光の勝利を象徴しています。

衣装と装飾

参加者はケルト神話にインスパイアされたコスチュームで登場。葉のマントや角付きマスク、太陽の冠、緑や金のフェイスペイントなど個性豊かです。村はランタンや柳細工、太陽や自然モチーフのバナーで飾られ、薪の香りや炎が石壁に揺れる光、霜を踏みしめる足音が五感を刺激します。

伝統料理と飲み物

地元パブや屋台では、温かいスープやスパイス入りサイダー、ホットワイン、手作りケーキなど冬にぴったりのメニューが並びます。焼き栗やスパイスの甘い香りが漂い、マグカップで手を温めながらショーを楽しむ人も多いです。

文化・歴史的背景

インボルクは、春の兆しと火・詩・癒しの女神ブリギッドを祝う古代ケルトの祭り。マーズデンのインボルク祭は1993年、地元アーティストやボランティアによって冬の暗さを吹き飛ばし、コミュニティの絆を深めるために始まりました。創造力とレジリエンス、フォークロアの力で人々をつなぎ、新しい年への希望を灯す祭りです。

参加者の声

マンチェスターからインボルク目当てで来ました。太鼓や炎、コスチューム…みんな温かくて、雰囲気も最高。気づけば見知らぬ人と焚き火の周りで踊っていました!

豆知識

  • インボルクはベルトゥン、ルーナサ、サウィンと並ぶケルトの“四大火祭り”のひとつ。

開催日程

マーズデン・インボルク祭は毎年2月最初の土曜日、ウェスト・ヨークシャー州マーズデンで開催されます。

開催日程は変更になる場合があります。最新の情報は公式サイトなどをご確認ください。

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実際の様子

Tokyo

photo by Gary Stevenson

Tokyo

photo by Rick Harrison

Tokyo

photo by steven earnshaw


開催情報

名称 マーズデン・インボルク祭
イギリス
エリア イングランド, マースデン
開催時期 2026/02/06
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