ホーンダンス(シカの角踊り)
古の角と森の魔法、村の誇りが響く日
2026/09/06
毎年9月、スタッフォードシャーの村アボッツ・ブロムリーは「ホーン・ダンス」の不思議な空気に包まれます。たった1日だけ、村人と訪問者が一体となり、何世紀も前から伝わるトナカイの角を担いで、田園や小道を練り歩く儀式的なダンスが繰り広げられます。生きたフォークロアや秋の土の香り、700年以上続く伝統の中に身を置きたい人には、ホーン・ダンスはまさに必見の祭りです。
アボッツ・ブロムリー・ホーン・ダンスは毎年9月、第1日曜の後の月曜日に開催されます。地元の人々やフォークロア愛好家、好奇心旺盛な旅人が全国から集い、古きイングランドの魔法と村の誇りを体感します。
主な見どころ
ホーン・ダンスの行列
祭りの中心はやはりホーン・ダンス。6人の「鹿男」が7kg以上もある本物のトナカイの角を担ぎ、ゆったりとしたリズムで踊ります。メイド・マリアンやホビー・ホース、フール、弓使いも加わり、角がぶつかる音や鈴の音、緑の生け垣に浮かぶ角のシルエットが幻想的な雰囲気を醸します。行列は村や農場、パブを巡り、各所で踊りやパフォーマンス、歓待が行われます。
儀式とハイライト
朝はセント・ニコラス教会で角の祝福から始まり、ダンサーたちは村内外の12か所以上でホーン・ダンスを披露します。村の広場や農場、歴史あるパブなどで観客と一緒に歌ったり手拍子をしたり、時には踊りに加わることも。角の重みや草や焚き火の香り、パブで飲むサイダーの味も祭りの醍醐味です。
衣装と装飾
ダンサーは緑のベストと半ズボン、メイド・マリアンはドレス、フールはカラフルな衣装、ホビー・ホースはリボンと鈴で飾られます。角には赤や青のリボンが結ばれ、村はバンティングや旗で彩られます。石造りの家並みに映える角や衣装、鈴の音は忘れられない光景です。
伝統料理と飲み物
地元のパブや屋台にはポークパイやソーセージロール、プラウマンズランチ、手作りケーキが並びます。焼きたてパンの香りやチーズの酸味、冷たいサイダーやリアルエールの味も祭りの一部。村の広場でピクニックを楽しみ、フォーク音楽が風に乗って流れる午後は格別です。
文化・歴史的背景
ホーン・ダンスの起源は13世紀まで遡るとされ、キリスト教以前の豊穣祈願や狩猟儀式に由来するとも言われています。実際に使われるトナカイの角は11世紀のものと判明。村人にとってホーン・ダンスは、途切れることのない誇りと伝統、イングランド・フォークロアの魔法を象徴する存在です。村全体が一体となり、歴史を世界に伝える大切な一日です。
参加者の声
ロンドンから見に来ました。衣装や音楽、村全体が参加する雰囲気がまるで異世界。子どもたちはホビー・ホースやフールのパフォーマンスに夢中でした!
豆知識
- ダンスで使われる角は本物のトナカイのもので、11世紀のものと判明しています。
- 角1本の重さは7~10kgもあり、担ぐのはかなりの重労働。
- 700年以上ほぼ毎年続いており、戦争や疫病の時代も途絶えませんでした。
開催日程
アボッツ・ブロムリー・ホーン・ダンスは毎年9月、第1日曜の後の月曜日にスタッフォードシャー州アボッツ・ブロムリーで開催されます。
開催日程は変更になる場合があります。最新の情報は公式サイトなどをご確認ください。
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