セクセロイテン
チューリッヒが春を迎える炎と伝統の祝祭
2026/04/19 - 2026/04/20
セクセロイテンは、毎年4月にスイス・チューリッヒで開催される、ギルドのパレードと巨大な雪だるま人形“ベーグ”の火祭りで春の訪れと夏の天気を占う伝統的な春祭りです。
毎年4月、チューリッヒの街は「セクセロイテン」の華やかな伝統と期待感に包まれます。歴史あるギルド(同業組合)のパレードや巨大な雪だるま人形“ベーグ”の豪快な火祭りが名物で、湖畔には地元民も観光客も集い、鐘の音や中世衣装のきらめき、そしてベーグの爆発に歓声が響きます。春の訪れと夏の天気を占う、チューリッヒならではのダイナミックで心躍る祝祭です。
焼きソーセージの香り、石畳に響くマーチングバンド、ベルベットや金の衣装が太陽に輝く光景、ベーグの頭が爆発して火花が舞う瞬間のどよめき…。セクセロイテンは五感と心を満たす、街全体が一つになる春の祭典です。
主な見どころ
ギルドの大パレード
セクセロイテンの中心は月曜午後の大パレード。中世の衣装に身を包んだギルド(同業組合)メンバー数千人が馬車やブラスバンド、花冠やサッシュをつけた子どもたちとともに旧市街を練り歩きます。沿道には15万人以上の観客が集まり、花やお菓子が投げられ、歴史絵巻のような光景が広がります。
ベーグの火祭り(雪だるま爆破)
祭りのクライマックスは湖畔の広場で行われる“ベーグ”の火祭り。3メートル超の雪だるま人形に火が点けられ、6時の鐘とともに炎が上がります。ベーグの頭が爆発するまでの時間で夏の天気を占うというユニークな伝承も。歓声と火花、煙、そして熱気が会場を包みます。
文化・歴史的背景
セクセロイテンの起源は16世紀のチューリッヒにさかのぼります。当時、冬の間は日照時間が短く、職人やギルド(同業組合)の労働時間も「午後5時の鐘」で終わっていました。春分を迎え日が長くなると、労働終了の鐘が「午後6時」に変更されることから、「セクセロイテン(6時の鐘)」と呼ばれるようになりました。これが春の訪れを祝うギルド主催の行事として定着し、パレードや祝宴が行われるようになったのです。
19世紀になると、子どもたちが冬の象徴として雪だるまを作り、それを燃やす遊びが流行。これが発展し、巨大な雪だるま人形「ベーグ」を作って火を放つ儀式が祭りの中心行事となりました。ベーグの頭部には大量の花火が仕込まれ、爆発の速さで夏の天気を占うというユニークな風習もこの頃に生まれました。
セクセロイテンは、ギルド社会の歴史や市民の誇り、地域コミュニティの結束を象徴する祭りとして、現在まで受け継がれています。パレードやベーグの火祭りは、チューリッヒ市民にとって春の再生や新たな始まりを祝う大切な節目であり、世代を超えて参加し続ける伝統行事となっています。
現在はスイス全土や海外からも多くの人が訪れ、チューリッヒの春を告げる最大のイベントとして親しまれています。
参加者の声
初めてベーグが燃えるのを見たときは本当にドキドキ。みんなが息をのんで、爆発した瞬間に大歓声。まさに新しい季節の始まりを感じました。
豆知識
- ベーグは高さ3メートル以上、頭部には大量の花火が詰められている。
- ベーグの頭が爆発するまでの最短記録は5分強、最長は40分以上。
- 雪だるまの爆発で夏の天気を占うという独特の伝承がある。
- 祭り名は春夏の労働終了を告げる「6時の鐘」に由来。
開催日程
セクセロイテンは毎年4月、チューリッヒ市内各所で開催。パレードやグルメ、ベーグの爆発を体感し、チューリッヒの春の幕開けを全身で味わってみてください。
開催日程は変更になる場合があります。最新の情報は公式サイトなどをご確認ください。
実際の様子
photo by Carl Sebastian Regli
photo by Ioan Bacivarov
photo by Ioan Bacivarov
photo by Martin
photo by Aaron Bradford
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