ウィットビー・ゴシック・ウィークエンド

ヨークシャー海岸に影が舞う祝祭


2026/04/23 - 2026/04/25

年に2回、海辺の町ウィットビーは、ベルベットやレース、レザーが織りなす生きたキャンバスへと変貌します。「ウィットビー・ゴス・ウィークエンド」では、断崖とウィットビー修道院の廃墟を背景に、何千人ものゴスやスチームパンク、オルタナティブな人々が集い、音楽・ファッション・コミュニティが融合した祝祭を繰り広げます。ヴィクトリア朝の喪服のロマンやダークウェーブバンドの鼓動、個性的な仲間たちと過ごす高揚感に惹かれるなら、ウィットビー・ゴス・ウィークエンドは“夜の美しさ”に浸れる忘れがたい体験になるでしょう。

ウィットビー・ゴス・ウィークエンドは、毎年春と秋の3日間(金~日)、ノース・ヨークシャー州ウィットビーで開催されます。ベテランのゴスから地元住民、観光客まで誰でも歓迎されるこのフェスティバルは、創造性と自己表現、ゴシックな伝統を思いきり楽しめる安全で自由な空間です。

主な見どころ

ビザール・バザールとオルタナティブ・マーケット

フェスティバルの中心は、ウィットビー・スパ・パビリオンやレジャーセンターなどで開催される巨大なオルタナティブ・マーケット「ビザール・バザール」。100以上のブースには、ハンドメイドのジュエリーやコルセット、トップハット、レアなレコードやゴシックアート、輸入ブーツまでが並びます。空気にはインセンスの香りが漂い、ベルベットやレースの手触りが来場者を誘惑します。

ライブミュージックとクラブナイト

夜になると、町は音楽で脈打ちます。伝説的なゴス、インダストリアル、ダークウェーブバンドが満員のライブを繰り広げ、DJが「トップハット」や「カルペ・ノクタム」などのクラブナイトで朝まで盛り上げます。重低音の響き、ステージライトのきらめき、黒衣の人々が一体となって踊る熱気は、まさに異世界のような高揚感です。

コスチューム、フォトシュート、修道院

ウィットビーの町全体がクリエイティブなランウェイに。ヴィクトリア朝の喪服やスチームパンクアーマー、サイバーパンクのゴーグル、幽玄なメイクまで多彩な装いが街を彩ります。199段の修道院階段や墓地、防波堤では即席のフォトシュートがあちこちで始まり、カメラのシャッター音やタフタの衣擦れ、潮風の香りが映画のワンシーンのような雰囲気を作り出します。

文化・歴史的背景

ウィットビーのゴシックなイメージは、町の修道院や霧に包まれた海岸線に着想を得たブラム・ストーカーの小説『ドラキュラ』に由来します。ウィットビー・ゴス・ウィークエンドは1994年、地元のパブで始まった小さな集まりがきっかけで、今や世界最大級のゴス・フェスティバルへと成長。毎回最大1万人もの来場者を集め、参加者にとってはフェス以上の“巡礼”や“家族の再会”、自己表現と受容、オルタナティブ文化の祝祭となっています。

参加者の声

ドイツからこの週末のために旅行を計画しました。音楽も最高だけど、何より人がオープンでクリエイティブ。マーケットで知らない人とコーディネート談義をして、友達になりました。

豆知識

  • ペットも仮装する「ゴス・ドッグショー」がある。
  • 参加者の中には衣装作りや調達に数ヶ月、費用も10万円以上かける人も。

開催日程

ウィットビー・ゴス・ウィークエンドは毎年春と秋の2回、ノース・ヨークシャー州ウィットビーで開催されます。

開催日程は変更になる場合があります。最新の情報は公式サイトなどをご確認ください。

続きを読む

実際の様子

Tokyo

photo by David Pye

Tokyo

photo by David Pye


開催情報

名称 ウィットビー・ゴシック・ウィークエンド
イギリス
エリア イングランド, ウィットビー
開催時期 2026/04/23 - 2026/04/25
リンク