サンティシマ・サングレ祭
信仰と歓喜が交差するマヨルカの夏
2026/06/20 - 2026/06/27
毎年6月、マヨルカ島パルマの街は「サンティシマ・サングレ祭」の一週間で、敬虔さと色彩、そして祝祭の熱気に包まれます。「聖なる血」を意味するこの伝統行事は、何世紀もの歴史を持つカトリックの厳かな儀式と、陽気なストリートフェスタが融合したもの。街中に漂う香、音楽、地中海グルメの香り…五感を刺激する体験を求める人にはたまらない、スペイン夏の必見イベントです。
毎年6月下旬に開催され、地元の信者や家族連れはもちろん、世界中からの旅行者や文化好きも大歓迎。壮大な宗教行列、地元グルメの味わい、野外コンサートの高揚感…パルマのサンティシマ・サングレ祭は、心に残る一週間を約束してくれます。
主な見どころ
荘厳な宗教行列
祭りの精神的な中心は、サンティシマ・サングレの聖遺物を掲げて行われる大行列。日曜日、銀の聖遺物箱が聖職者や香炉持ち、何百人もの信者に囲まれて街を練り歩きます。空気は香と生花の香り、太鼓のリズム、祈りのささやきで満ち、太陽に輝く聖遺物と花びら、バナーの光景は荘厳かつ感動的です。
主なイベント
行列以外にも、プラサ・マヨールでの野外コンサート、フォークダンス、子ども向けの遊び、夜空を彩る花火などイベント盛りだくさん。地元職人のクラフトやお菓子の屋台、バルやレストランのテラス席も大賑わい。夕暮れの街を歩けば、どこからともなく音楽や笑い声が響きます。
衣装と装飾
行列の参加者は伝統的なローブ姿。聖職者は金や深紅の祭服、侍者は白と赤、地元の人々も正装で参加します。通りには花びらのカーペットや宗教的なバナー、ライトが飾られ、夜になるとキャンドルが灯る大聖堂や広場は神秘的な雰囲気。荘厳さと賑やかさが同居するのがこの祭りの魅力です。
文化・歴史的背景
サンティシマ・サングレ祭の起源は15世紀。パルマ大聖堂がキリストの血の一滴とされる聖遺物を受け取ったことに由来します。疫病や災害からの守護と感謝を込めて始まった年一度の大行列は、時を経て信仰・民俗・地域の誇りが融合した一大イベントへと発展しました。
パルマの人々にとってこの祭りは、ルーツを再確認し、街の強さと伝統を次世代に伝える大切な時間。厳粛さと陽気さが共存するマヨルカの気質が、サンティシマ・サングレ祭には色濃く表れています。
参加者の声
ドイツから初めて参加しましたが、雰囲気に圧倒されました。静かな教会のキャンドルから広場のダンス、エンサイマーダを食べながらの笑い声まで、信仰と喜びが絶妙に混ざり合う祭りです
豆知識
- サンティシマ・サングレの聖遺物は銀製の聖遺物箱に納められ、年に一度だけ行列で公開されます。
- エンサイマーダはカボチャジャムやチョコレート入りも人気。
- 500年以上続くマヨルカ最古級の宗教祭りです。
開催日程
サンティシマ・サングレ祭は毎年6月下旬、パルマ(マヨルカ島)で開催。
開催日程は変更になる場合があります。最新の情報は公式サイトなどをご確認ください。
開催情報
名称 | サンティシマ・サングレ祭 |
国 | スペイン |
エリア | バレンシア州, デニア |
開催時期 | 2026/06/20 - 2026/06/27 |
リンク |
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