マデイラ・ワイン フェスティバル

伝統とテロワール、島の喜びに酔いしれる祝祭


2026/08/22 - 2026/09/12

毎年8月下旬から9月中旬、マデイラ島は「マデイラワイン祭り」で五感を刺激する祝祭ムードに包まれます。中心地フンシャルやエストレイタ・デ・カマラ・デ・ロボスのぶどう畑では、何世紀にもわたるワイン造りと伝説のマデイラワインを讃える活気あふれるイベントが繰り広げられます。ワイン好きも、文化体験を求める旅人も、美食と陽気な雰囲気を味わいたい人も、マデイラのワイン祭りは“本物の島の伝統”を体感できる絶好の機会です。

ストリートパーティーやぶどう収穫パレード、足踏みワイン造り体験、優雅なワインテイスティングまで、地元の人も観光客も一緒になって伝統・音楽・グルメを楽しみます。熟したぶどうや焼きエスペターダ(牛串)、潮風の香り、花で飾られた大通りやキャンドルが灯るワインセラー、そしてフォーク音楽と笑い声が島中に響き渡ります。

主な見どころ

ぶどう収穫、足踏み体験、民族パレード

祭りの中心はエストレイタ・デ・カマラ・デ・ロボスのぶどう収穫。伝統衣装に身を包み、頭にかごを載せた収穫者たちが音楽に合わせてパレードします。観光客も木桶でぶどうを足踏みする昔ながらのワイン造り体験に参加でき、笑い声と紫色の果汁が飛び交います。歴史を再現する民族パレードでは、ワイン造りの全工程や島の暮らしが生き生きと描かれます。

フンシャルのアリアーガ大通りは樽やぶどうかごで飾られ、伝統衣装のパフォーマーや音楽隊が通りを彩ります。プラッサ・ド・ポヴォのワインラウンジでは、星空の下でワインテイスティングやペアリングディナーも楽しめ、島の夜が華やかに盛り上がります。

衣装・装飾・お祭りの雰囲気

祭りの参加者や演者は、ストライプのスカートや刺繍ブラウス、赤いスカーフ(女性)、白シャツや青いベスト、フェルト帽(男性)などマデイラの伝統衣装で登場。通りはぶどうのガーランドやカラフルなバナー、古いワイン道具で飾られ、花のアーチやキャンドルの灯るワインロッジが幻想的な雰囲気を醸します。

伝統グルメとワイン

主役はもちろんマデイラワイン。ドライなセルシアルから濃厚なマルヴァジアまで多彩な味わいがテイスティングで楽しめます。エスペターダ(牛串焼き)、ボーロ・ド・カコ(ガーリックパン)、黒カマスとバナナのフライ、ハチミツケーキなど地元グルメも充実。焼き肉やパン、発酵ぶどうの香りが漂い、音楽とグラスの音が食卓を彩ります。

文化・歴史的背景

マデイラワイン祭りの起源は20世紀初頭にさかのぼりますが、そのルーツは500年以上前の島のワイン造りにあります。マデイラワインは15世紀から世界中に輸出され、アメリカ独立宣言の乾杯やロシアの宮廷でも愛された歴史があります。祭りはぶどう収穫と農民の労を讃えるとともに、マデイラ独自のワイン文化を世界に発信するために始まりました。

地元の人々にとって、祭りは誇りと連帯、そして大地の恵みを祝う大切な行事。ぶどう摘みや足踏み、初物ワインの試飲など、世代を超えて受け継がれる儀式を守り、音楽やダンス、料理を通じてコミュニティの絆を深めます。今では毎年数千人が訪れる島最大級のイベントとなり、ワイン産業や農村文化の継承にも大きく貢献しています。

参加者の声

「ワイン好きとしてワインラウンジのテイスティングは夢のよう。マデイラの歴史や造り手の話を聞きながら飲むワインは格別で、ストリートコンサートや屋台グルメも最高でした。」

豆知識

  • マデイラワインは500年以上の歴史を持ち、アメリカ独立宣言の乾杯にも使われました。
  • 祭りでは誰でも参加できる足踏みワイン造り体験が人気です。
  • マデイラのぶどう畑は急斜面の段々畑で、絶景と独特の風味を生み出します。

開催日程

マデイラワイン祭りは毎年8月下旬〜9月中旬、フンシャルやエストレイタ・デ・カマラ・デ・ロボスなどで開催されます。ぶどう収穫や足踏み体験、グラス片手に島の伝統と喜びを味わってみてください。

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実際の様子


開催情報

名称 マデイラ・ワイン フェスティバル
ポルトガル
エリア マデイラ
開催時期 2026/08/22 - 2026/09/12
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