ズンデルトの花のパレード

毎年9月、オランダ南部の小さな町ズンデルトは、世界最大級の花の祭典「ブルーメンコルソ・ズンデルト」で色彩と香り、そして地域の誇りに包まれます。2日間にわたり、世界中から訪れる観客を魅了するのは、高さ9メートル超にもなる巨大なフロート。何百万本もの地元産ダリアで覆われたその姿は圧巻で、アート・チームワーク・オランダらしいコミュニティ精神が融合した唯一無二の体験です。

パレードは毎年9月の第1日曜に開催され、翌日はフロート展示日。生花の甘い香り、音楽と笑い声があふれる町、そして“動く芸術作品”の数々。花好きも写真好きも家族連れも、ブルーメンコルソ・ズンデルトは一生忘れられない秋の冒険を約束してくれます。

ダリアで彩る巨大フロートのパレード

フロート展示・ストリートフェス・関連イベント

ブルーメンコルソ・ズンデルトの始まりは1936年、ウィルヘルミナ女王の誕生日を祝うために自転車や馬車に花を飾ったパレードが行われたのがきっかけです。その後、より多くの人が参加できるよう1938年から9月第1日曜に移動し、第二次世界大戦後は規模も芸術性も大きく発展。現在は20の地区が競い合い、フロートにはダリアのみが使用され、毎年800万本以上（うち600万本はズンデルト産）が使われます。

花の栽培からフロート制作、パレード運営まで全てボランティアが担い、世代を超えた地域の誇りと結束の象徴です。2021年にはオランダの花パレード文化（コルソ文化）がユネスコ無形文化遺産に登録され、ズンデルトもその中心的存在となっています。

あんなに大きくて精巧なフロートは初めてで、圧倒されました。町中に誇りとエネルギーが満ちていて、子どもの頃から山車作りに関わっているというボランティアの方の話も感動的でした。

• ブルーメンコルソ・ズンデルトは世界最大の花パレードで、毎年800万本以上のダリアが使われます。
• フロートの装飾はダリアのみ。毎年600万本以上がズンデルトで栽培されます。
• 第二次世界大戦と2020年（コロナ禍）を除き、毎年開催されています。
• 2021年、オランダの花パレード文化（コルソ文化）がユネスコ無形文化遺産に登録されました。

ブルーメンコルソ・ズンデルトは毎年9月第1日曜・月曜にズンデルトで開催。朝早くから観覧席を確保し、世界一のダリアと創造力、地域の情熱に包まれる秋の祭典をぜひ体験してください！