ジャガンナート・ラタ・ヤトラ
プリの街を揺るがす神聖な巨大山車の祭典
2026/07/10 - 2026/07/19
毎年夏、オディシャ州プリの海辺の街は「ジャガンナート・ラト・ヤートラ」の熱狂と色彩、信仰の渦に包まれます。何百万人もの人々が集い、巨大な木製の山車に乗ったジャガンナート神と兄バラバドラ、妹スバドラが市内の大通りを進む様子を見守り、そして自ら綱を引いて参加します。巡礼者も写真家も、伝統文化に触れたい旅人も、この祭りの熱気と一体感を肌で感じれば、きっと心を打たれるはずです。
ジャガンナート・ラト・ヤートラは毎年6月または7月(ヒンドゥー暦アーシャーダ月)に、オディシャ州プリのジャガンナート寺院を中心に開催されます。信仰の有無を問わず、地元の人も世界中の旅行者も、誰もがこの圧倒的な雰囲気とスピリチュアルな高揚感を体験することができます。
主な見どころ
壮大な山車行列
祭りの最大の見どころは、圧巻の山車行列です。高さ約14メートル、重さ60トン以上にもなる3台の巨大な木製山車が、色鮮やかな天幕や旗で飾られ、数千人の手で3kmの大通り(バダ・ダンダ)を引かれて進みます。コンチ(法螺貝)や太鼓、シンバルの音が響き、マリーゴールドやお香の香りが群衆を包みます。山車の迫力と信者たちの熱狂は、まさに圧倒的です。
主要な儀式とイベント
祭りは「パハンディ」と呼ばれる儀式で始まり、神像が寺院からリズミカルに運び出されます。続いてプリ王が金のほうきで山車を清める「チェラ・パハンラ」の儀式が行われ、王も神の前では一介の奉仕者であることを示します。その後9日間、神々はグンディチャ寺院に滞在し、多くの参拝者が訪れます。帰路(バフダ・ヤートラ)もまた盛大に行われます。太い綱の手触り、蒸し暑さ、人波の圧力…五感すべてで祭りを体験できます。
衣装と装飾
参拝者は赤や黄色、緑など鮮やかなサリーや、白いドーティやクルタ姿で山車を囲みます。山車は精緻な木彫りや刺繍布、生花や金の装飾で彩られ、祭りのボランティアや僧侶はサンダルウッドの印や花輪を身につけています。通りにはバナーや花びらが敷き詰められ、祝祭ムードを盛り上げます。
伝統料理と飲み物
祭り名物は「マハプラサード」と呼ばれる寺院の台所で作られる神聖な炊き込みご飯や豆カレー、野菜、甘いお菓子。湯気の立つご飯やギー、カルダモンの香りが潮風と混ざり合い、屋台ではカジャ(揚げ菓子)やマルプア(揚げパンケーキ)、ココナッツウォーターなどオディシャならではの味も楽しめます。
文化・歴史的背景
ジャガンナート・ラト・ヤートラの歴史は12世紀以前にさかのぼり、神が毎年「叔母の家」(グンディチャ寺院)へ出かける物語を再現しています。山車を引く行為は罪が浄化され、神の恩寵を受けると信じられ、数百万人の人々にとって人生の大きな意味を持つ儀式です。オディシャの精神文化と集団信仰の力を象徴する、まさに「生きた伝統」といえる祭りです。
参加者の声
ロンドンからこの祭りを見るために来ました。現地の家族にマハプラサードをごちそうになり、親切と信仰の深さに心から感動しました。
豆知識
- 山車は毎年4,000本以上の木材で新しく作られ、釘は一切使われません。
- 英語の「juggernaut(ジャガーノート)」は、この山車の圧倒的な力から生まれた言葉です。
開催日程
ジャガンナート・ラト・ヤートラは毎年6月または7月、オディシャ州プリで開催されます。日程はヒンドゥー暦によって毎年異なります。
開催日程は変更になる場合があります。最新の情報は公式サイトなどをご確認ください。
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