アブシンベル太陽祭
ナイルのほとりで体感する“古代の光と奇跡”
2026/02/21
アブ・シンベル太陽祭は、年に2回(2月22日・10月22日)、エジプト・アブ・シンベル神殿で太陽光が神殿奥の像を照らす奇跡の瞬間を祝う、古代エジプトの天文学と信仰が息づく祝祭です。
年に2回、エジプト南部の砂漠にたたずむアブ・シンベル神殿で、世界でも類を見ない神秘の現象が起こります。それが「アブ・シンベル太陽祭」。2月22日と10月22日、夜明けとともに太陽の光が神殿の奥深くまで差し込み、ラムセス2世と神々の像を黄金色に照らし出すのです。歴史や建築、エジプトの魔法に魅せられる人にとって、この祭りは“時を超える旅”の入り口です。
夜明け前の砂漠の冷たい空気、静寂のなかで数百人の人々が息をひそめる緊張感、そして一筋の黄金の光が60メートル奥の聖域を照らす瞬間の歓声…。太陽祭は視覚だけでなく、音楽や踊り、食、ヌビアの温かなもてなしが五感を刺激する、ナイルと砂漠が織りなす祝祭です。
主な見どころ
アブ・シンベル神殿の太陽現象
祭りのクライマックスは太陽の奇跡。朝日が神殿の入り口から通路を抜け、奥の聖域にいるラムセス2世、ラー・ホルアクティ、アメン神の像を照らし、闇の神プタハだけが影のまま残ります。この現象はわずか20分ほど。世界中から訪れた人々が古代の叡智に息を呑みます。
文化・歴史的背景
アブ・シンベル太陽祭の起源は約3200年前、ラムセス2世の時代に遡ります。王は自身の誕生日と即位日(2月22日・10月22日)に太陽が神殿奥の像を照らすよう設計させました。1960年代、アスワン・ハイダム建設で神殿が水没の危機に瀕した際、神殿は丸ごと移設され、現代の技術で太陽現象もほぼ当時のまま再現されました。エジプト人にとってこの祭りは、古代の叡智と現代の誇り、太陽とナイルの恵みを祝う特別な日です。
今では世界中から数千人が集い、古代の儀式と現代の祝祭が交差する“エジプトの奇跡”を体感します。
参加者の声
神殿の奥が朝日に照らされる瞬間、まさに魔法のようでした。歴史と自分がつながった気がします。写真目的で来たのに、気づけば巡礼者のような気分に。古代建築と自然の奇跡、みんなで祝う一体感は一生忘れません。
豆知識
- アブ・シンベルの太陽現象は毎年2月22日と10月22日のみ発生。
- 太陽光が神殿奥60メートルまで差し込むのは約20分間。
開催日程
アブ・シンベル太陽祭は毎年2月22日・10月22日、アスワン県アブ・シンベル神殿で開催。夜明け前から現地入りし、音楽やグルメも満喫しながら、世界が息を呑む“太陽の奇跡”をぜひ体感してください。
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