ストラジュニツェの民族祭り
モラヴィアの歌・踊り・伝統が息づく“生きた祝祭
2026/06/24 - 2026/06/27
毎年6月、南モラヴィアの歴史ある町ストラジュニツェは、チェコ最大級かつ最古のフォークロア・フェスティバル「ストラジュニツェ民族祭り」で色彩と音楽、踊りに包まれます。4日間にわたり、2,000人以上のパフォーマーと数千人の来場者が城の庭園や野外博物館に集い、モラヴィアや世界各地の民俗文化を祝います。ここは五感でチェコの伝統を味わえる特別な場所です。
刺繍スカートが舞い、ブーツが木の舞台を踏み鳴らし、子どもたちの笑い声がクラフト市を駆け抜ける。夏の空気には焼きソーセージやコラーチュ(甘いパン)の香りが漂い、夕暮れにはフィドルや歌声が芝生に広がります。祭りはまるで“記憶と共同体の魔法”に包まれるような体験です。
主な見どころ
民謡・民族舞踊パフォーマンス
祭りの中心はノンストップの民謡・民族舞踊ショー。モラヴィアやチェコ全土、20か国以上から集まるグループが、青空ステージでチンバロムバンドやバラード、華やかな踊りを披露。民族衣装のダンサーが観客を巻き込んで一緒に踊る場面も。
パレード&衣装コンテスト
オープニングパレードでは、何百人もの参加者が刺繍衣装や花冠、仮面を身にまとって練り歩きます。衣装コンテストでは家族に代々受け継がれる手刺繍の美しさや誇りが競われます。
クラフト市&ワークショップ
会場各所の屋台では刺繍や陶器、木工、民芸品が並び、職人の実演や体験ワークショップも充実。地元の名人から民謡やダンスを直接学ぶこともできます。
文化・歴史的背景
ストラジュニツェ民族祭りは、第二次世界大戦直後の1946年に「モラヴィアの民俗伝統を守り、次世代に伝える」ことを目的に創設されました。戦争や近代化の波で失われかけていたモラヴィアの豊かな文化遺産を復興し、祝うために、国立民俗文化研究所の主導で始まったのがきっかけです。
会場となるストラジュニツェの町は、伝統的なモラヴィアの村の暮らしを再現した野外博物館で知られ、祭りはその歴史的な舞台で開催されます。創設から数十年で、ヨーロッパ各地や世界中のフォークグループが参加する国際的なフェスティバルへと成長し、現在ではチェコ最大級・最古の民族祭りとなっています。
このフェスティバルは、歌・踊り・衣装・クラフトなど、モラヴィア文化の“生きた宝庫”として、世代を超えて伝統が受け継がれる場です。戦争や体制変化、社会の大きな転換期を経ても、チェコの人々にとって文化的な誇りとレジリエンス(しなやかな強さ)の象徴となっています。
また、地域社会の一体感や国際的な文化交流を育む役割も大きく、地元の人も訪問者も本物の民俗文化に触れられる、活気あふれる体験型の祝祭です。
参加者の声
海外から訪れましたが、人々の温かさとパフォーマンスの本物さに感動。ワークショップでダンスも教わり、忘れられない思い出になりました。
開催日程
ストラジュニツェ民族祭りは毎年6月、南モラヴィア・ストラジュニツェで開催。パレードや歌の輪、伝統グルメを味わいながら、モラヴィア文化の真髄にどっぷり浸ってみてください。
開催日程は変更になる場合があります。最新の情報は公式サイトなどをご確認ください。
開催情報
名称 | ストラジュニツェの民族祭り |
国 | チェコ |
エリア | 南モラヴィア, ストラコニツェジュニツェ |
開催時期 | 2026/06/24 - 2026/06/27 |
リンク |
開催が近いお祭り
カーリー・プジャ インド
ベンガルの夜を照らす女神と祈りの祭典
2025/10/27オヒデー(NOの日) ギリシャ
誇りと団結、ギリシャの「NO」が響く記念日
2025/10/30国際イスタンブール人形フェスティバル トルコ
糸と影の幻想的な舞踏
2025/10/30死者の日 メキシコ
命と記憶、色彩があふれるメキシコの祝祭
2025/10/30ウィットビー・ゴシック・ウィークエンド イギリス
ヨークシャー海岸に影が舞う祝祭
2025/10/31ブリッジウォーター・カーニバル イギリス
光と音楽、サマセット魂があふれる一夜
2025/11/03メルボルンカップ・デー オーストラリア
ファッションと興奮、国民が一体となる“国を止めるレース”
2025/11/04イー・ペン祭/ローイ・クラトン祭 タイ
希望の灯火:チェンマイの夜空を彩るふたつの祭り
2025/11/04ガイ・フォークス・ナイト (ボンファイヤー・ナイト) イギリス
炎と自由、11月5日の英国スピリット
2025/11/04オタリー・セント・メアリー・タールバレル祭り イギリス
炎とともに駆け抜ける伝統の夜