ディナギャン
イロイロが誇る信仰・伝統・ダンスの轟く祭典
2026/01/22 - 2026/01/24
毎年1月、フィリピン・イロイロ市は「ディナギャン祭り」で色彩と太鼓の轟音、熱気に包まれます。3日間にわたり、街はサントニーニョ(幼きイエス像)への信仰と先住民アティ族の歴史を讃える、壮大なパフォーマンスとトライバルな祝祭の舞台に変貌。ディナギャンは五感を刺激し心を揺さぶるフィリピン屈指の祭りです。
祭りは毎年1月第4週末に開催され、フィリピン国内外から100万人以上が訪れます。ディナギャンは家族連れも観光客も地元民も、誰もがイロイロの人々の一体感と喜びを体感できるお祭りです。
主な見どころ
アティ族コンペティション
ディナギャン最大の目玉は「アティ族コンペティション」。先住民アティ族をモチーフにした衣装をまとったチームが、街や広場を舞台に力強いダンスと太鼓、掛け声で物語を表現します。全身ペイントや羽根、ビーズが舞い、観客席から歓声が沸き起こる圧巻のパフォーマンス。伝統へのオマージュと芸術性が融合した、まさに息を呑む光景です。
主なイベント
ディナギャン期間中は、カサディヤハン文化パレード、イロイロ川での水上パレード、夜のコンサートやフードフェア、朝まで続くストリートパーティーなどイベントが盛りだくさん。「ダギャン・サ・カジェ・レアル」ストリートダンスやミス・イロイロ・ディナギャン、光り輝く山車のイロミネーションパレードも人気。市内の大通りは歩行者天国となり、街中が興奮と熱気に包まれます。
衣装と装飾
ダンサーたちは色鮮やかな部族衣装をまとい、全身ペイント、羽根や貝殻のヘッドドレス、ビーズのネックレス、草スカートなど手作りの装飾が特徴。衣装作りには数カ月かかることも。街にはバナーやストリーマー、巨大なサントニーニョ像が飾られ、太鼓の音とお香の香りが漂い、紙吹雪と観客の熱気が肌で感じられます。
文化・歴史的背景
ディナギャンの起源は1967年、セブからサントニーニョ像のレプリカがイロイロに持ち込まれたことに始まります。幼きイエスへの信仰と、マレー系移民と先住民アティ族の平和共存の歴史を祝うために祭りが生まれました。「ディナギャン」とは現地イロンゴ語で「陽気な騒ぎ」という意味。信仰・歴史・地域の誇りを一つにするお祭りとして発展し、今や国内外で数々の賞を受賞するイロイロの象徴となっています。
イロイロの人々にとってディナギャンは、単なるパーティーではなく、信仰・感謝・伝統への誇りを表現する“生きた文化”。創造性や組織力、地域の一体感が評価され、イロンゴの誇りとして受け継がれています。
参加者の声
マニラから友人と参加。パレード後のストリートパーティーで、知らない人たちにダンスサークルに誘われて、食べ物も音楽も笑顔も全部が幸せでした。イロンゴ語も少し覚えました!
豆知識
- ディナギャンはフィリピンの「アリウ賞」最優秀祭り部門を何度も受賞している。
- 祭りの名前はイロンゴ語で「陽気な騒ぎ」「お祭り騒ぎ」を意味する。
開催日程
ディナギャン祭りは毎年1月第4週末、フィリピン・イロイロ市で開催されます。
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