独立記念日
誇りと団結が街を彩る、国民の祝祭
2026/08/24
毎年8月25日、ウルグアイの街は青・白・金色の国旗で埋め尽くされ、独立の誇りと喜びが国中にあふれます。モンテビデオの大通りから小さな田舎町まで、マーチングバンドの音、焼きたてアサードの香り、家族が国旗の下に集う光景が広がります。独立記念日は単なる祝日ではなく、自由と歴史、そしてウルグアイ人のアイデンティティを祝う、心からのフェスティバルです。
モンテビデオのインデペンデンシア広場をはじめ、全国19県すべてで盛大に祝われ、地元の人も観光客も、ウルグアイにルーツを持つ人も誰でも参加できます。壮大なパレードや厳かな式典、絶品グルメまで、ウルグアイらしさを存分に感じられる特別な一日です。
主な見どころ
国を挙げてのパレードと式典
最大の見どころはモンテビデオのパレード。軍隊や学校、フォークダンスの団体、ガウチョの騎馬隊が沿道の歓声を受けて行進します。太鼓の響き、制服や民族衣装のきらめき、はためく国旗が誇り高い空気を作り出します。各地の広場や記念碑では独立の英雄を讃える式典が行われ、スピーチや献花、国歌斉唱に心がひとつになります。
主なイベント
日の出とともに国旗掲揚から始まり、タンゴやカンドンベ、フォルクローレ音楽のコンサート、伝統舞踊、子ども向けイベントなどが続きます。多くの町では博物館や史跡が無料開放され、歴史に触れる絶好の機会に。夜にはリオ・デ・ラ・プラタの空を彩る花火がフィナーレを飾ります。
衣装と装飾
参加者はガウチョの伝統衣装(つば広帽子、ボンバチャ、ポンチョ)や国旗カラーの服でおめかし。子どもたちは制服で行進し、ダンサーは華やかな民族衣装をまといます。街や広場はバナーや紙花、大きな国旗で飾られ、家や店にもリボンやライトがあしらわれます。手織りのポンチョや磨き上げられたブーツ、風になびく旗の感触もこの日の醍醐味です。
伝統グルメ&ドリンク
独立記念日はグルメも主役。薪火で焼くアサード(牛や羊、チョリソー)の香ばしい匂いが町中に広がり、家族や友人とエンパナーダやトルタ・フリタ、ドゥルセ・デ・レチェのスイーツを囲みます。マテ茶を回し飲み、地元ワインやビールも進みます。スモーキーな肉、サクサクの揚げパン、キャラメルの甘さ…五感で味わう祝祭です。
文化・歴史的背景
ウルグアイ独立記念日は1825年8月25日、フロリダで「独立宣言」が採択され、ブラジルやアルゼンチンからの独立を目指した歴史的な日です。独立までの道のりは戦争や政治交渉、フアン・アントニオ・ラバジェハや「33人の東方人」など英雄たちの活躍に彩られています。この日は主権と自由、民主主義、団結の象徴として国民に深く刻まれています。
ウルグアイ人にとって独立記念日は“歴史”以上のもの。祖先の犠牲に敬意を払い、自由と連帯への誇りを再確認し、未来への希望を分かち合う日です。過去と現在がひとつになる、心温まる国民の祝祭です。
参加者の声
観光で来て、街の温かさと誇りに感動しました。ガウチョの方が帽子を貸してくれて“33人の東方人”の話をしてくれたんです。歴史が生きていると感じたし、アサードも最高でした!
豆知識
- ウルグアイ国旗の9本のストライプは、建国当初の9県を表しています。
- 国旗の「五月の太陽」は自由の象徴で、インカ神話にも由来。
- 独立記念日には公園やビーチでも家族でアサードを楽しむのが定番。
開催日程
独立記念日は毎年8月25日、ウルグアイ全土で祝われます。最新情報は政府公式カレンダーや各地の観光案内所でご確認ください。
開催日程は変更になる場合があります。最新の情報は公式サイトなどをご確認ください。
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