吉田の火祭り
富士山のふもとに燃え上がる、炎と祈りの夜
2026/08/25 - 2026/08/26
毎年8月、富士山のふもと・富士吉田の町が「吉田の火祭り」の炎と熱気に包まれます。2夜にわたり、90本以上の巨大な松明が町の通りに並び、燃えさかる炎が夏の夜を真っ赤に染め上げます。火の粉が舞い、松の香りが立ちこめ、太鼓や掛け声が響き渡る中、地元の人も観光客も古来の祈りと祝祭の一体感に包まれる、五感で味わう圧倒的な火の祭典です。
毎年8月26日・27日に開催され、富士山の登山シーズンの終わりを告げるこの祭りは、日本の火祭りの中でも屈指の迫力。伝統や自然のパワーを感じたい方、写真好きや旅好きの方にもおすすめの、忘れられない夏の夜を約束します。
主な見どころ
松明点火の儀式
祭りのクライマックスは、90本以上の巨大な松明(高さ3メートルほど)が一斉に点火される瞬間。夕暮れとともに町が炎の川となり、熱気と光に包まれます。燃え上がる音、煙の香り、家族や友人と炎を囲む温もりが、どこか神聖で懐かしい雰囲気を生み出します。
主なイベント
26日夜には、北口本宮冨士浅間神社と諏訪神社の神輿が町を練り歩き、太鼓や掛け声が響く中、賑やかな行列が続きます。夜が深まると松明が次々と点火され、町じゅうが幻想的な炎に包まれます。27日は「すすき祭り」と呼ばれる神事が行われ、神輿が神社に戻ると、参拝者がすすきを手に境内を巡り、無病息災を祈ります。
衣装と装飾
参加者は法被や白い鉢巻、伝統的な祭り装束に身を包み、炎に照らされて表情も一層引き立ちます。神輿にはしめ縄や紙垂が飾られ、町中の家や店には提灯や幟が並びます。揺れる炎と影、神聖な祭具の行列が、吉田の夜を幻想的に彩ります。
伝統グルメ&ドリンク
屋台では富士吉田名物の吉田うどん、焼き鳥、焼きとうもろこし、甘酒などが楽しめます。炭火の香りと松明の煙が混ざり合い、冷たい飲み物や甘いお菓子が火祭りの熱気を和らげてくれます。
文化・歴史的背景
吉田の火祭りは400年以上の歴史を持ち、もともとは諏訪神社の祭礼として始まりました。やがて富士浅間信仰と結びつき、火による厄除けや土地の浄化、登山シーズンの終わりを告げる祭りとして発展。白蛇伝説やコノハナサクヤヒメの神話など、地域に息づく物語とともに、今も人々の心に受け継がれています。
国の重要無形民俗文化財にも指定され、日本三大火祭りのひとつとして、地域の誇りと感謝、そして富士山への祈りを象徴しています。
参加者の声
東京から友人と来ました。松明の熱気や太鼓の音、みんなが集まる雰囲気に圧倒されました。屋台の方に白蛇伝説を教えてもらい、祭りがさらに神秘的に感じられました。
豆知識
- 祭りでは高さ3メートル超の松明が90本以上並びます。
- 富士山の登山シーズン終了を告げる祭りです。
- 日本三大火祭りのひとつで、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
- 白蛇や黒蛇が川を下るという伝説があり、祭り前には川掃除をする家も多いです。
開催日程
吉田の火祭りは毎年8月26日・27日、山梨県富士吉田市で開催されます。
開催日程は変更になる場合があります。最新の情報は公式サイトなどをご確認ください。
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