天神祭
船と花火、都市の熱気があふれる大阪の夏
2026/07/23 - 2026/07/24
毎年7月、大阪の街は祝祭の熱気に包まれる「天神祭」で大盛り上がり。2日間にわたり、川と街を舞台に古式ゆかしい神事や華やかなパレード、そして圧巻の船渡御と花火大会が繰り広げられます。お祭り好きも、家族で夏の思い出を作りたい人も、大阪ならではの活気を体感したい旅行者も、天神祭は五感を刺激し、大阪の“魂”を感じられる夏の風物詩です。
中心となるのは大阪天満宮と大川(旧淀川)。毎年100万人以上が訪れ、屋台グルメの香り、太鼓や囃子のリズム、川面に映る提灯や船の灯りが夏の夜を彩ります。歴史とコミュニティ、そして現代の大阪のエネルギーが融合した、忘れられない2日間です。
主な見どころ
船渡御と大花火大会
天神祭の最大の見どころは、大川で行われる豪華な「船渡御」。夕暮れ時、色とりどりの提灯や装飾で飾られた船団が、神職や囃子方、踊り子、浴衣姿の市民を乗せて川を進みます。夜になると、川面がステージとなり、5,000発を超える大花火が打ち上げられ、水面と人々の笑顔を鮮やかに照らします。
ほかにも、陸渡御(りくとぎょ)と呼ばれる陸上パレードでは、神輿や獅子舞、太鼓隊が街を練り歩き、川岸での神事やお祓いも行われます。クライマックスは、神輿が大阪天満宮に戻る瞬間。音楽や掛け声、無数の提灯の光が祭りの終わりを彩ります。
衣装・装飾・祭りの雰囲気
天神祭は目にも鮮やか。参加者は法被や浴衣、編み笠など伝統衣装を身にまとい、神職や囃子方は平安時代の装束で登場。船には提灯や旗、金色の装飾が施され、街や川辺には屋台やのぼり、浴衣姿の人々があふれます。たこ焼きや焼き鳥、かき氷の香り、祭り囃子や川風の涼しさ、夏の熱気が一体となって五感を刺激します。
大阪グルメと祭りの味
屋台にはたこ焼き、串カツ、お好み焼き、焼きとうもろこしなど大阪名物がずらり。香ばしい肉やソースの匂いが漂い、冷たいビールやラムネ、かき氷で夏の暑さを吹き飛ばします。家族や友人と川沿いでお弁当やお祭りグルメを楽しみながら、船や花火を眺めるのも天神祭ならではの楽しみです。
文化・歴史的背景
天神祭の起源は951年、大阪天満宮が創建された際に始まったと伝わります。学問と文化の神様・菅原道真公を祀り、街の浄化と繁栄を祈る神事として、陸と川を舞台にした祭礼が行われてきました。水都・大阪の発展や商人文化とともに、天神祭は“大阪人の誇り”として受け継がれています。
地元の人々にとって天神祭は、夏のハイライトであり、地域や家族の絆を深める大切な行事。子どもたちが踊りやパレードに参加したり、家族で花火を見上げたりと、世代を超えて語り継がれる夏の思い出です。古式ゆかしい神事と現代の賑わいが混ざり合う、唯一無二の祭りです。
参加者の声
大阪生まれで、天神祭は毎年の楽しみ。夕暮れの船渡御や花火、友達と川辺で笑い合う時間…これぞ“地元の夏”という感じです。
豆知識
- 伝統の櫓こぎ船だけでなく、現代的なエンジン船も使われています。
- 花火を間近で見るため、川沿いの場所取りは数時間〜数日前から行う人も多いです。
開催日程
天神祭は毎年7月24日・25日に大阪市内、大阪天満宮と大川周辺で開催されます。浴衣での参加や早めの場所取りがおすすめ。大阪の夏の熱気をぜひ体感してください。
開催日程は変更になる場合があります。最新の情報は公式サイトなどをご確認ください。
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