天神祭

船と花火、都市の熱気があふれる大阪の夏


2025/07/23 - 2025/07/24

毎年7月、大阪の街は祝祭の熱気に包まれる「天神祭」で大盛り上がり。2日間にわたり、川と街を舞台に古式ゆかしい神事や華やかなパレード、そして圧巻の船渡御と花火大会が繰り広げられます。お祭り好きも、家族で夏の思い出を作りたい人も、大阪ならではの活気を体感したい旅行者も、天神祭は五感を刺激し、大阪の“魂”を感じられる夏の風物詩です。

中心となるのは大阪天満宮と大川(旧淀川)。毎年100万人以上が訪れ、屋台グルメの香り、太鼓や囃子のリズム、川面に映る提灯や船の灯りが夏の夜を彩ります。歴史とコミュニティ、そして現代の大阪のエネルギーが融合した、忘れられない2日間です。

主な見どころ

船渡御と大花火大会

天神祭の最大の見どころは、大川で行われる豪華な「船渡御」。夕暮れ時、色とりどりの提灯や装飾で飾られた船団が、神職や囃子方、踊り子、浴衣姿の市民を乗せて川を進みます。夜になると、川面がステージとなり、5,000発を超える大花火が打ち上げられ、水面と人々の笑顔を鮮やかに照らします。

ほかにも、陸渡御(りくとぎょ)と呼ばれる陸上パレードでは、神輿や獅子舞、太鼓隊が街を練り歩き、川岸での神事やお祓いも行われます。クライマックスは、神輿が大阪天満宮に戻る瞬間。音楽や掛け声、無数の提灯の光が祭りの終わりを彩ります。

衣装・装飾・祭りの雰囲気

天神祭は目にも鮮やか。参加者は法被や浴衣、編み笠など伝統衣装を身にまとい、神職や囃子方は平安時代の装束で登場。船には提灯や旗、金色の装飾が施され、街や川辺には屋台やのぼり、浴衣姿の人々があふれます。たこ焼きや焼き鳥、かき氷の香り、祭り囃子や川風の涼しさ、夏の熱気が一体となって五感を刺激します。

大阪グルメと祭りの味

屋台にはたこ焼き、串カツ、お好み焼き、焼きとうもろこしなど大阪名物がずらり。香ばしい肉やソースの匂いが漂い、冷たいビールやラムネ、かき氷で夏の暑さを吹き飛ばします。家族や友人と川沿いでお弁当やお祭りグルメを楽しみながら、船や花火を眺めるのも天神祭ならではの楽しみです。

文化・歴史的背景

天神祭の起源は951年、大阪天満宮が創建された際に始まったと伝わります。学問と文化の神様・菅原道真公を祀り、街の浄化と繁栄を祈る神事として、陸と川を舞台にした祭礼が行われてきました。水都・大阪の発展や商人文化とともに、天神祭は“大阪人の誇り”として受け継がれています。

地元の人々にとって天神祭は、夏のハイライトであり、地域や家族の絆を深める大切な行事。子どもたちが踊りやパレードに参加したり、家族で花火を見上げたりと、世代を超えて語り継がれる夏の思い出です。古式ゆかしい神事と現代の賑わいが混ざり合う、唯一無二の祭りです。

参加者の声

大阪生まれで、天神祭は毎年の楽しみ。夕暮れの船渡御や花火、友達と川辺で笑い合う時間…これぞ“地元の夏”という感じです。

豆知識

  • 伝統の櫓こぎ船だけでなく、現代的なエンジン船も使われています。
  • 花火を間近で見るため、川沿いの場所取りは数時間〜数日前から行う人も多いです。

開催日程

天神祭は毎年7月24日・25日に大阪市内、大阪天満宮と大川周辺で開催されます。浴衣での参加や早めの場所取りがおすすめ。大阪の夏の熱気をぜひ体感してください。

開催日程は変更になる場合があります。最新の情報は公式サイトなどをご確認ください。

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実際の様子

Tokyo

photo by Kentaro Ohno

Tokyo

photo by Kentaro Ohno

Tokyo

photo by Yan Chit Lam

Tokyo

photo by Yan Chit Lam


開催情報

名称 天神祭
日本
エリア 大阪府,
開催時期 2025/07/23 - 2025/07/24
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