郡上おどり
水の町に響く下駄の音、みんながひとつになる夏の夜
2025/07/11
毎年夏、岐阜県郡上市八幡の城下町は「郡上おどり」のリズムと下駄の音で活気づきます。7月中旬から9月上旬まで30夜以上にわたり、町のあちこちが踊りの輪となり、特にお盆の「徹夜おどり」では夜通し踊りが続きます。地元の人も観光客も、世代も国籍も関係なく手を取り合い、笑顔と足音が水路や石橋に響き渡ります。
郡上おどりは毎年7月中旬から9月上旬にかけて開催され、メインとなる徹夜おどりはお盆(8月13日~16日)に行われます。初めての方も、祭り好きも、日本の夏を全身で味わいたい方も、誰でも輪に加われる開かれたお祭りです。
主な見どころ
徹夜おどり
郡上おどり最大のハイライトは、お盆の4日間行われる「徹夜おどり」。夕暮れから朝まで踊りが続き、下駄のカランコロンという音、三味線や笛の旋律、唄の合唱が町中に響き渡ります。地元も旅人も、何千人もの人が提灯の下で輪になり、息の合った踊りを楽しむ光景は圧巻。川風や水のせせらぎと一体になった夜は、まるで夢のような時間です。
主なイベント
郡上おどりは30夜以上続きますが、特にお盆(8月13日~16日)は最大の盛り上がり。毎晩異なる踊り曲(「かわさき」「春駒」「やっちく」など)が披露され、それぞれ独自の振り付けがあります。踊りコンクールや浴衣コンテスト、傘踊りなどの特別イベントも人気です。
衣装と装飾
服装は自由ですが、多くの人が浴衣に下駄を鳴らして参加します。町には提灯やのぼり、吹き流しが飾られ、川の水や夏草の香りが漂います。シンプルで涼しげな衣装と、灯りに照らされた町並みがどこか懐かしく、華やかな雰囲気を演出します。
伝統グルメ&ドリンク
屋台では鮎の塩焼きや地酒、川魚の天ぷら、冷たい和菓子など郡上ならではの味が楽しめます。炭火で焼かれる魚の香ばしさや、冷えたお酒、サクサクの天ぷらの食感は、踊りの合間や川辺の休憩で味わう夏のごちそうです。
文化・歴史的背景
郡上おどりは400年以上の歴史を持ち、江戸時代初期に郡上藩主・遠藤慶隆が「町の和」を願い、身分を超えてみんなで踊ることを奨励したのが始まりとされます。もともとはご先祖供養の盆踊りがルーツとも言われ、今では「日本三大盆踊り」のひとつ、2022年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されました。
郡上の人々にとってこの祭りは、先祖への感謝や町の絆を深める大切な伝統。「誰でも一緒に踊れる」という精神が息づく、郡上おどりならではの温かさと喜びがあります。
参加者の声
東京から徹夜おどりを体験しに来ました。最初は緊張しましたが、地元の方が踊り方を教えてくれて、すぐに輪の一員に。全国から来た人たちと友達になれました!
豆知識
- 郡上おどりは30夜以上続く、日本一長い盆踊りです。
- お盆の徹夜おどりには1晩で2万人近く集まることも。
- 公式の踊り曲は10種類あり、それぞれ振り付けも異なります。
- 誰でもいつでも自由に踊りの輪に加わることができます。
開催日程
郡上おどりは毎年7月中旬~9月上旬、岐阜県郡上市八幡で開催されます。
開催日程は変更になる場合があります。最新の情報は公式サイトなどをご確認ください。
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