ペンテコストのフェリア
ローマ遺跡に響く、南仏ニームの情熱と伝統の5日間
2026/05/21 - 2026/05/24
毎年初夏、南仏ニームの街は「フェリア・ド・ラ・ペンテコート」の熱気で彩られます。聖霊降臨祭(ペンテコステ)の時期に合わせて開催されるこの祭りは、古代ローマの円形闘技場を中心に、闘牛やフラメンコ、ストリートパーティー、音楽、ダンス、地元グルメが街中にあふれ、5日間で100万人以上が訪れる南仏最大級の祝祭です。地元の人も旅行者も、家族連れも友人同士も、誰もがこの陽気で情熱的な雰囲気に酔いしれます。
フェリア・ド・ラ・ペンテコートは毎年5月下旬から6月上旬、ニームの歴史地区や円形闘技場を舞台に開催されます。スペインやプロヴァンス、カマルグの文化が融合し、南仏らしい開放感と伝統を全身で体験できる祭りです。
主な見どころ
闘牛とカマルグ流馬術ショー
祭りの中心は、古代ローマの円形闘技場で行われる闘牛(コリーダ)。世界的なマタドールたちが登場し、観客の熱気と緊張感、色鮮やかな衣装、牛と人の駆け引きが圧巻です。カマルグ流の牛競技や馬術ショーもあり、家族連れでも楽しめるプログラムが揃っています。
主なイベント
毎朝、ペーニャ(楽団)が街を練り歩き、陽気なリズムで一日が始まります。馬のパレードや仮装行列、牛の祝福式、夜の広場でのフラメンコやサルサのダンスパーティー、花火大会など、昼夜問わずイベントが続きます。ボデガ(仮設バー)では朝までパーティーが続き、音楽と笑い声が絶えません。
衣装と装飾
参加者は白パンツに赤いスカーフ、麦わら帽子が定番スタイル。マタドールやガルディアン(カマルグのカウボーイ)は刺繍入りのジャケットやサッシュ、フラメンコダンサーは華やかなドレスで登場。街中は赤と黄色のバナー、牛のモチーフ、ガーランドで彩られ、どこもカラフルな祝祭空間です。
伝統グルメ&ドリンク
炭火焼きの肉やガーリック、スパイスの香りが漂い、ガルディアンヌ・ド・トロ(牛肉の赤ワイン煮込み)、パエリア、ニームソーセージなど地元料理が並びます。ロゼやサングリア、パスティスで乾杯し、フォカッチャやチュロスなど甘いおやつも人気。知らない人とも肩を並べて食べ、飲み、語らうのもフェリアの醍醐味です。
文化・歴史的背景
フェリア・ド・ラ・ペンテコートの起源は1950年代、ニームが古代ローマやスペイン文化の伝統を現代に蘇らせたことに始まります。ペンテコステ自体はキリスト教の重要な祝日ですが、ニームでは地元のアイデンティティやおもてなし、人生の喜びを祝う祭りへと発展しました。闘牛やパレード、音楽、食文化が融合し、世代を超えて受け継がれる“生きた伝統”です。
地元の人にとってフェリアは単なるお祭りではなく、“帰省”や世代をつなぐ誇りの象徴。春から夏への季節の節目を、家族や友人とともに祝う大切な時間です。
参加者の声
観光で来たのに、気づけばフラメンコを踊っていました。みんなが温かくて、エネルギーがすごい!こんな体験は初めてです。
豆知識
- 名物「ガルディアンヌ・ド・トロ」はカマルグ産牛肉の赤ワイン煮込み。
- ペンテコステの月曜はフランスの祝日で、多くの店が休業し家族でピクニックやお祝いを楽しみます。
開催日程
フェリア・ド・ラ・ペンテコートは毎年5月下旬〜6月上旬、ニームで開催されます。
開催日程は変更になる場合があります。最新の情報は公式サイトなどをご確認ください。
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