ウインタールード

氷と光と笑顔があふれるカナダ首都圏の冬のワンダーランド

2026/01/29 - 2026/02/15

毎年2月、オタワとガティノーの街が「ウィンタールード」の名のもとに、きらめく冬の遊び場へと変身します。3週末にわたるこのカナダを代表する冬祭りには、家族連れや友人、世界中からの観光客が集い、スケートや雪遊び、氷のアートを満喫しながら、冬の魔法を全身で楽しみます。雪国好きも初めての人も、ウィンタールードならではのアウトドア冒険と文化体験、そして心からの笑顔に出会えるはずです。

世界最大のスケートリンクを滑り、きらめく氷像の森を歩き、伝説のアイスホッグ（Ice Hog）マスコットと笑い合う…カナダの多様性や先住民文化、冬そのものの美しさを祝うプログラムで、寒い季節の楽しさを再発見できるお祭りです。

主な見どころ

リドー運河スケートウェイ：世界最大の天然スケートリンク

ウィンタールードの中心はリドー運河スケートウェイ。オタワ中心部を7.8kmにわたり貫く世界最大級の天然スケートリンクで、雪化粧の木々や歴史的建物を横目に滑るのは格別。途中の小屋ではホットチョコレートやシナモン香るビーバーテイル（揚げドーナツ）も味わえ、スケートの刃が氷を切る音や子どもたちの笑い声、澄んだ冬の空気が忘れられない体験を演出します。

スノーフレーク・キングダム：究極の雪遊びパーク

ガティノーのジャック・カルティエ公園に広がる「スノーフレーク・キングダム」は子どもも大人も夢中になれる雪の遊園地。巨大な雪の滑り台や雪像、チュービング、インタラクティブなゲームが満載で、アイスホッグファミリーのマスコットも園内を歩き回ります。ジップラインや雪迷路、ライブパフォーマンスもあり、メープルスイーツやホットスナックの香りが漂います。

氷像コンテスト＆クリスタルガーデン

スパークス・ストリートやコンフェデレーション・パークでは、世界中の彫刻家たちが氷のブロックから幻想的なアート作品を生み出します。ナショナル氷彫刻選手権や国際大会は見応え抜群で、夜になるとライトアップされた氷像が幻想的なクリスタルの庭園に。インタラクティブなアイスラウンジやフォトスポットも人気です。

華やかなコスチュームとデコレーション、マスコットたち

ウィンタールードの名物はアイスホッグファミリー。ふわふわの着ぐるみ姿で登場し、子どもたちに大人気の伝説のマスコットです。スタッフやボランティアもカラフルな冬服で、会場はイルミネーションや雪の結晶バナー、ユニークな雪アートで彩られ、寒さも忘れるほどの温かい雰囲気に包まれます。

伝統グルメと冬の味覚

冬の定番グルメも充実。ビーバーテイル（揚げドーナツ）、雪の上で作るメープルタフィー、プーティン、プルドポークサンド、ホットチョコレートなど、会場や運河沿いの屋台からは甘い香りやロースト肉、コーヒーの香りが漂います。

文化・歴史的背景

ウィンタールードは1979年、カナダの北国らしい気候と冬の美しさを祝うためにナショナル・キャピタル・コミッションが創設。冬の寒さを楽しみに変え、地域の人々が集う場を作ろうと始まりました。最初は1日だけのイベントでしたが、今では3週間にわたり60万人以上を集め、2007年には160万回の来場記録も。カナダの伝統や多様性を体験できる冬の一大イベントです。

近年は先住民プログラムやLGBTQ2+ウィンタープライド、国際氷彫刻大会なども加わり、レジリエンスや創造力、冬を楽しむカナダ人の心を象徴する祭りに成長。オタワ・ガティノー地域の観光や地域活性化にも大きく貢献し、地元の人々にとっても毎年楽しみな冬の風物詩となっています。