チンゲイパレード

夢と多様性があふれるシンガポール最大のカーニバル


2026/02/26 - 2026/02/27

チンゲイ・パレードは、シンガポールの旧正月(チャイニーズニューイヤー)を祝うために毎年開催される、アジア最大級の夜の仮装ストリートパレードです。爆竹の代替イベントとして1973年に始まり、今では多民族・多文化の共生と祝祭を象徴する国民的イベントとなっています。

毎年旧正月の時期、シンガポールの街は「チンゲイ・パレード」で色と音とエネルギーに包まれます。アジア最大級のストリートパレードであり、F1ピットビルディングやマリーナベイ一帯が何千人ものパフォーマーと幻想的な山車、そして観客の熱気で“多民族国家シンガポールの心”そのものに変わります。家族連れも地元の人も旅行者も、誰もが一緒に踊り、祝うこの祭典は、まさに“シンガポールらしさ”を体感できる特別な夜です。

ドラムの響きから花火のフィナーレまで、すべての感覚が刺激されます。スパンコールきらめく衣装、線香や屋台の香り、サンバや獅子舞のリズム、屋台グルメの味、そして紙吹雪が降り注ぐ中で街全体が踊り出す高揚感…。その場にいるだけで心が躍ります。

主な見どころ

グランドパレード&山車

最大の見どころは全長1kmにも及ぶパレード。巨大な山車、竹馬、獅子舞やドラゴンダンス、サンバチーム、多民族パフォーマンスが次々と登場。LEDで彩られた山車はその年の夢や歴史、干支をテーマにデザインされ、観客と一体になって盛り上がります。

多文化パフォーマンス

チンゲイはシンガポールの多様性そのもの。マレーのコンパン、インド舞踊、中国オペラ、ヒップホップ、海外ゲストまで、伝統と現代、さまざまな言語と衣装が交錯し、唯一無二の祝祭空間を作り出します。

花火・ライトショー・フィナーレ

パレードのラストはマリーナベイの夜空を彩る大花火と音楽・ライトショー。数千人のパフォーマーや観客がLEDスティックを振り、テーマソングを合唱する一体感は圧巻。火薬や焼き栗の香りも祭りの余韻を彩ります。

衣装とデコレーション

パフォーマーはスパンコールや羽根飾り、伝統衣装や獅子舞・ドラゴンのコスチュームなど多彩。山車は花やランタン、LEDオブジェで装飾され、観客も赤や金、チンゲイTシャツでカーニバル気分に。街全体が祝祭の舞台です。

伝統グルメ&フード

パレード沿いの屋台では、サテやポピア、カレーパフ、サトウキビジュースなどシンガポールのホーカーグルメがずらり。焼き物やスパイス、甘いお菓子の香りが漂い、観覧しながら食べ歩きも楽しめます。

文化・歴史的背景

チンゲイ・パレードの起源は1972年、シンガポール政府が旧正月の爆竹使用を安全上の理由で全面禁止したことにさかのぼります。爆竹はもともと悪霊払いと新年の祝福を意味する重要な伝統でしたが、禁止により春節の街の賑わいが失われることを危惧した政府と市民団体が、「爆竹に代わる盛大な祝祭」を模索。その結果、1973年に初めて「チンゲイ・パレード」がシンガポールのストリートで開催されました。

当初は中国系コミュニティの山車や獅子舞、ドラゴンダンスが中心でしたが、建国間もない多民族国家シンガポールの団結を象徴するイベントとして、年を追うごとにマレー系、インド系、ユーラシアン系、さらには国際的なパフォーマンスも加わるようになりました。パレードはオーチャード・ロードやシティホール、マリーナベイなどシンガポールの主要な街路を舞台に拡大し、LEDやプロジェクションマッピングなど現代的な演出も導入。出演者は6,000人を超え、観客は20万人規模に成長しています。

チンゲイは福建語で「仮装・コスチュームの芸術」を意味し、今では多民族・多文化・多世代が一体となる“共生と創造力の象徴”です。国民の一体感やコミュニティの誇り、シンガポールの独自性を世界に発信する役割も担っています。近年はデジタル配信やバーチャル参加も取り入れ、時代とともに進化し続ける“現代シンガポールの象徴的祝祭”となっています。

参加者の声

観光客として参加し、スケールと色彩に圧倒。地元の家族が山車や衣装の意味を教えてくれて、シンガポールの物語の一部になれた気がしました。

豆知識

  • 「チンゲイ」は福建語で「仮装・コスチュームの芸術」を意味する。

開催日程

チンゲイ・パレードは毎年旧正月時期にF1ピットビルディングやマリーナベイ周辺で開催。早めに席を確保して、祝祭の色・音・エネルギーに身を委ねてみてください。

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実際の様子


開催情報

名称 チンゲイパレード
シンガポール
エリア ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ
開催時期 2026/02/26 - 2026/02/27
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