安東国際仮面舞フェスティバル

韓国の“笑いと風刺”が舞う秋の祝祭


2026/09/24 - 2026/10/03

毎年秋、韓国の歴史都市・安東(アンドン)は「安東国際仮面舞フェスティバル」で活気に包まれます。韓国の伝統仮面劇「タルチュム」と世界の仮面文化を体験できる、秋の一大民俗芸能祭です。韓国伝統の仮面劇(タルチュム)と世界各国の仮面文化が一堂に会し、10日間にわたり、洛東江や河回村の舞台で風刺と笑い、変身のアートを楽しみます。太鼓のリズムや色鮮やかな衣装、パレードの熱気…誰もが“仮面の向こう側”で心を解き放ち、韓国民俗の真髄に触れられる祝祭です。

会場に足を踏み入れた瞬間から、古の儀式と現代の遊び心が交錯する世界へ。渦巻く衣装と仮面、鐘や笑い声、河原の土の香り、アツアツの屋台グルメ、手に伝わる木彫り仮面の感触…五感すべてが刺激される体験が待っています。

主な見どころ

河回別神グッ仮面劇:韓国を代表する仮面舞

フェスティバルの目玉は、河回村の野外舞台で上演される「河回別神グッ仮面劇」。仮面をつけた役者たちが身分制度や権力を風刺し、村の暮らしをユーモラスに描く韓国最古級の仮面劇です。観客も拍手や掛け声で舞台に巻き込まれ、会場が一体となって盛り上がります。

世界の仮面パフォーマンス

アジア、ヨーロッパ、アメリカなど世界各国から仮面劇団が集結。日本の能、中国の獅子舞、イタリアのコメディア・デラルテなど、仮面芸能の多様性と国際色を体感できます。安東が“仮面芸術の都”に変わる瞬間です。

仮面パレード&体験ワークショップ

毎晩行われる仮面パレードは誰でも参加OK。地元職人による仮面作りワークショップも人気で、子どもも大人も自分だけの仮面を作って変身体験!仮装して街を練り歩くと、まるで物語の登場人物になったような気分に。

伝統遊び・儀式・花火

会場では民俗遊びや綱渡り、シャーマン儀式、河原での花火大会も開催。ジャンゴ(太鼓)の音、灯籠の光、川面に映る仮面の影…韓国文化の奥深さと祝祭の高揚感が味わえます。

衣装とデコレーション

出演者も観客も色鮮やかな韓服や手作り仮面で参加。会場は提灯やバナー、仮面のモチーフで彩られ、茅葺き屋根の河回村が伝統の舞台そのものに。秋の澄んだ空気と歴史的な町並みが、祭りに特別な情緒を添えます。

伝統グルメ&フード

名物は安東チムタク(醤油煮鶏)、ヘッジェサバプ(精進料理)、チヂミなど。屋台では串焼きや餅、マッコリも楽しめます。焼き栗や漬物の香り、みんなで酌み交わすマッコリの温かさが祭りの醍醐味です。

文化・歴史的背景

安東国際仮面舞フェスティバルは、韓国の民俗芸能「タルチュム(仮面劇)」の伝統を現代に伝える祭りです。ユネスコ無形文化遺産にも登録された「河回別神グッ仮面劇」は、村の厄払いと社会風刺、庶民の本音や願いを表現する儀式芸能として800年以上受け継がれてきました。時代とともに庶民の娯楽・芸術としても発展し、今では世代や国境を越えて愛されています。

現代のフェスティバルは1997年にスタートし、安東が世界の仮面文化の交流拠点となっています。地元の人々にとっては祖先とのつながりと誇り、訪れる人にとっては“笑いと風刺”“変身と解放”を体験できる特別な祝祭です。

参加者の声

家族で安東に来て、気づけば舞台で仮面をつけて踊っていました!役者さんたちに引き込まれて、みんなで大笑い。国籍も関係なく一体感を感じました。

豆知識

  • 毎年100万人以上が来場する、韓国最大級の民俗フェスティバル。
  • 河回別神グッ仮面劇は800年以上の歴史を持つ韓国最古級の仮面劇。
  • 安東は儒教と民俗文化の“精神的首都”とも呼ばれる伝統都市。
  • 多くの仮面はハンノキを彫り、天然顔料で彩色される。

開催日程

安東国際仮面舞フェスティバルは毎年秋、慶尚北道安東市の仮面舞公園と河回村で開催。仮面劇やパレード、ワークショップで、韓国の“生きた伝統”と笑いの力を体感してください。

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実際の様子


開催情報

名称 安東国際仮面舞フェスティバル
韓国
エリア 慶尚北道, 安東市
開催時期 2026/09/24 - 2026/10/03
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