おわら風の盆
哀愁と風が踊る、八尾の幻想夜
2026/08/31 - 2026/09/02
毎年9月、富山県八尾の山あいの町が「おわら風の盆」で幻想的な静けさと美しさに包まれます。3夜にわたり、石畳の路地にはぼんぼりの灯りが揺れ、三味線や胡弓、太鼓の切ない音色とともに、草履の擦れる音が夜風に溶けていきます。地元の人も旅人も、時間がゆっくり流れるような夢の世界に引き込まれ、風とともに踊りと祈りが町を包みます。
毎年9月1日~3日に開催されるおわら風の盆は、美や伝統、他では味わえない静かな感動を求める人にぴったり。伝統音楽が好きな方、写真好き、心に残る旅を求める方に、八尾の夜はきっと忘れられない思い出を残してくれるはずです。
主な見どころ
おわら踊りの流し
祭り最大の見どころは、夜ごとに町を流れるおわら踊り。八尾の11地区ごとに編成された踊り手たちが、ぼんぼりの灯る細い路地や石畳を、哀愁漂う三味線や胡弓、太鼓の音に合わせて静かに舞います。広い編み笠で顔を隠し、ゆったりとした所作で踊る姿は、幻想的でどこか儚さを感じさせます。古い町家の影とぼんぼりの光に揺れる踊り手の姿は、まさに八尾の夜だけの特別な光景です。
主なイベント
毎晩、各町内の踊り手たちが町中を流し踊りし、広場や路地での舞台踊り、住民の家の前での小さな踊りなど、町全体が舞台となります。開幕の大行列や、最終夜の全町合同の盛り上がりも見逃せません。観光客も「かかり踊り」と呼ばれる輪踊りに参加でき、おわらのリズムを体感できます。
衣装と装飾
踊り手は落ち着いた色合いの浴衣に身を包み、女性は顔を隠す編み笠、男性は法被や鉢巻姿。シンプルながらも上品な衣装が、祭りの哀愁と静けさを引き立てます。町には竹やぼんぼり、のぼり旗が飾られ、線香の香りや山から吹く涼風が祭りの空気を包みます。
伝統グルメ&ドリンク
屋台では富山名物のます寿司や地酒、山菜天ぷら、甘いお団子などが味わえます。焼き魚や天ぷらの香ばしさ、地酒のぬくもり、揚げたての食感が、夜の散策とともに心と体を満たしてくれます。
文化・歴史的背景
おわら風の盆の起源は江戸時代元禄期(17世紀末~18世紀初頭)とされ、町の大切な証文が戻ったことを祝って3日3晩踊ったのが始まりと伝わります。その後、立春から210日目(台風や風害が多いとされた時期)に五穀豊穣や風害除けを祈る祭りへと発展しました。
八尾の人々にとって、おわら風の盆はご先祖や自然への感謝、地域の誇りを感じる大切な行事。町の絆を深め、八尾ならではの文化を受け継ぐ特別な時間です。
参加者の声
八尾で育ち、夜の三味線の音を聞くと子どもの頃を思い出します。ぼんぼりの下でご近所さんと踊ると、何世代も前の人たちとつながっている気持ちになります。
豆知識
- おわら風の盆は立春から210日目(例年9月1日~3日)に開催され、台風や風害の厄除けを祈願します。
- 踊り手が顔を隠す編み笠は「謙虚さ」と「儚さ」の象徴です。
- 観光客も「かかり踊り」の輪に加わって踊ることができます。
開催日程
おわら風の盆は毎年9月1日~3日、富山県八尾町で開催されます。
開催日程は変更になる場合があります。最新の情報は公式サイトなどをご確認ください。
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