ジャイサルメール砂漠祭り
ラジャスタンの黄金の砂丘が色と文化で輝く日
2026/01/31 - 2026/02/02
毎年2月、ジャイサルメール郊外の金色の砂丘が「ジャイサルメール砂漠祭」で鮮やかな色彩と音楽、華やかなスペクタクルに包まれます。3日間にわたり、タール砂漠が生きた舞台となり、民族舞踊やラクダのパレード、地元職人の技がラジャスタンの魂を映し出します。砂漠の調べやラクダレースの興奮、本場ラジャスタン料理の味わいに惹かれる旅人や写真家、文化好きにとって、五感で楽しむ祭典です。
ジャイサルメール砂漠祭は毎年2月、ジャイサルメール市から約42km離れたサム砂丘を中心に開催されます。インド国内外から数千人が訪れ、ラジャスタンの伝説的なホスピタリティと鮮やかな伝統を、広大な砂漠の空の下で体験します。
主な見どころ
ラクダパレード&レース
祭りの象徴的な光景は、色鮮やかな手綱や刺繍布、鏡飾りで着飾ったラクダたちが砂丘を行進するパレード。伝統衣装をまとった騎手が操るラクダレースやラクダポロも大人気で、砂を巻き上げる蹄の音と歓声が響き渡ります。大地の香りにマリーゴールドやお香の甘い香りが混じり、砂漠ならではの空気が広がります。
民族芸能とコンテスト
会場では昼夜を問わずラジャスタン音楽や舞踊が鳴り響きます。ミラーワークの衣装が美しい女性のグーマルや、鮮やかなターバン姿の男性によるガイールダンス、サランギやドーラクの音色が砂丘に響きます。口ひげコンテストやターバン巻き競争、人形劇、星空の下のファイヤーダンスも名物。笑い声や拍手、足元の砂の感触が祭りの一部です。
衣装と装飾
地元の人やパフォーマーは、鏡飾りのレヘンガや重厚な銀のアクセサリー、刺繍クルタやターバンなど伝統衣装で華やかに装います。会場はカラフルなバナーやランタン、天幕で彩られ、ラクダもビーズや鈴、ヘナ模様で飾られます。まさに写真好きにはたまらない光景です。
伝統料理と飲み物
屋台では熱々のダル・バティ・チュルマ(豆カレーと焼き団子、甘いクランブル)、スパイシーなケール・サングリやミルチ・バダ、スイーツのゲワルやマルプアが並びます。タンドールで焼いたパンの香ばしさが夜風に漂い、冷たいラッシーやマサラチャイが砂漠の乾きを癒してくれます。
文化・歴史的背景
ジャイサルメール砂漠祭の起源は12世紀、クリシュナ神が「ヤーダヴ族の子孫がトリクタの丘に都市を築く」と予言したことに由来すると伝わります。やがて地元の祝祭から、ラジャスタンの砂漠文化を世界に発信する大イベントへと発展しました。地元の人々にとっては、誇りと伝統を分かち合い、コミュニティが一体となる大切な祭りです。
参加者の声
ドイツから来た写真家ですが、色彩とエネルギーに圧倒されました。地元の人とキャメルサファリに参加し、スパイシーなダル・バティや甘いチャイを分かち合いながら語り合った時間が忘れられません。
豆知識
- メイン会場はサム砂丘(ジャイサルメールから42km)で、パレードは歴史あるジャイサルメール城から始まります。
- 日中は28〜30℃、夜は6〜8℃まで冷え込むこともあるので服装に注意。
開催日程
ジャイサルメール砂漠祭は毎年2月、サム砂丘やジャイサルメール市内で開催されます。日程はヒンドゥー暦により毎年若干異なります。
開催日程は変更になる場合があります。最新の情報は公式サイトなどをご確認ください。
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