ホッロークーのイースターフェスティバル

春と民俗が息づく“生きた村”の祝祭


2026/04/02 - 2026/04/05

毎年春、ハンガリー北部の世界遺産の村ホッロークーは「イースターフェスティバル」で鮮やかな色彩と音、香りに包まれます。4日間にわたり、地元の人も観光客も、石畳と丘陵の村を舞台に、カラフルな民族衣装、フォークミュージック、そして有名な“水かけ(ロチョルコダーシュ)”の儀式を楽しみます。伝統文化や家族旅行、好奇心いっぱいの旅人にとって、ハンガリーで最も本格的で陽気なイースター体験がここにあります。

ホッロークーの旧村を歩けば、子どもたちの笑い声、フォークバンドのリズム、水しぶきが響く“水かけ”の音があちこちから聞こえてきます。燻製ハムや焼きたてパン、カラーチ(編みパン)の香りが漂い、手刺繍のブラウスや手描きのイースターエッグの感触が“生きた伝統”を肌で感じさせてくれます。

主な見どころ

水かけ(ロチョルコダーシュ)とイースター儀式

祭りの中心は伝統的な“ロチョルコダーシュ”。刺繍ベストや帽子をかぶった男性たちが、井戸や教会、中庭で女性や女の子に水をかける―清めと再生の象徴的な儀式です。女性たちは華やかな民族衣装で手描きのイースターエッグや祝福を返し、色彩と笑いがあふれるホッロークーならではの光景が広がります。

フォーク音楽・ダンス・手仕事体験

期間中は村中で生演奏やダンスパフォーマンス、ワークショップが開催。ノーグラード舞踊団やフォノー民族舞踊団がフープダンスや輪踊りを披露し、観光客も一緒に参加できます。職人市では陶器や刺繍、木工、卵のペインティング体験も人気。語り部によるパローツの昔話も楽しめます。

衣装とデコレーション

地元の人々は手刺繍のパローツ衣装を身にまとい、女性は重ねスカートや花柄スカーフ、男性はベストやサッシュ、ブーツ姿。村じゅうがガーランドやリボン、イースターエッグで飾られ、どこも“生きた民俗博物館”のような雰囲気です。

文化・歴史的背景

ホッロークーのイースターフェスティバルは、キリスト教と古来のパローツ(北ハンガリーの民族)文化が融合した何世紀も続く春の祝祭です。“ロチョルコダーシュ”はもともと豊穣祈願の儀式でしたが、今では春の再生を祝う遊び心あふれる伝統に。村の小さな行事から始まり、今では世界中から人が集うハンガリー最大級のイースターイベントとなりました。

地元の人々にとっては家族や祖先との絆を確かめ、新世代や来訪者と文化を分かち合う大切な時間。音楽や踊り、手仕事、料理を通じて、過去と現在がつながる“生きた伝統”です。

参加者の声

本物の伝統に驚きました。フォークダンスや手作りカラーチを味わい、水かけ儀式を見学。地元の人が家族のように迎えてくれました。

豆知識

  • “ロチョルコダーシュ”はハンガリー全土で行われるが、ホッロークーでは今も井戸水を使って本格的に行われる。

開催日程

ホッロークーのイースターフェスティバルは毎年春、グッドフライデーからイースターマンデーまで開催。パレードや卵のペインティング、音楽とグルメ、ハンガリーでもっとも魅力的な春の祝祭をぜひ体験してください。

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実際の様子


開催情報

名称 ホッロークーのイースターフェスティバル
ハンガリー
エリア ホッロークー
開催時期 2026/04/02 - 2026/04/05
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