マントンのレモン祭り
南仏に広がるシトラスの夢と香り
2026/02/13 - 2026/03/02
毎年2月中旬から3月初旬、南仏マントンの街は鮮やかな黄色とオレンジ色に染まり、レモンとオレンジの香りが風に乗って広がります。世界中から30万人以上が訪れるこの祭典は、巨大な柑橘の彫刻とパレード、陽気な音楽と紙吹雪、そして地中海の光に包まれた夢のような時間を約束します。家族連れもカップルも友人同士も、誰もが笑顔になる、リヴィエラの春の風物詩です。
Fête du Citronはマントン(Menton)で開催され、カンヌやニース、モナコにも近いイタリア国境の町。柑橘の名産地ならではの豊かな香りと色彩、そして毎年変わるテーマが、訪れる人々に新鮮な驚きと感動を届けます。
Main Attractions
柑橘の巨大彫刻とパレード
祭りの中心は、ビオヴェス庭園に並ぶ高さ11メートルにも及ぶレモンやオレンジの巨大彫刻。職人たちが1,000時間以上かけて果物を一つ一つ手作業で並べ、最大15トンもの柑橘を使ったアートが出現します。昼は鮮やかな色彩、夜はライトアップされ幻想的な雰囲気に包まれます。
主なイベント
テーマに沿ったパレードでは、レモンやオレンジで飾られたフロート(山車)やキャラクターが街を練り歩き、ダンサーや音楽隊が盛り上げます。夜のパレードや花火、紙吹雪が舞うなか、観客との距離も近く、五感で楽しめるカーニバルです。
衣装と装飾
パレードの参加者はテーマに合わせたカラフルな仮装やドレス、帽子で登場。街全体が黄色やオレンジのバナーや柑橘のオブジェ、花で飾られ、歩くだけでシトラスの香りに包まれます。紙吹雪(コンフェティ)が舞い、衣服や髪、バッグの中までカラフルに染まるのもこの祭りならでは。
伝統グルメ&ドリンク
マントン名物のレモンタルトやオレンジジャム、柑橘のコンフィ(砂糖漬け)、レモン入りオリーブオイルなどが屋台やカフェに並びます。庭園では「シトロナード」(レモン水)も人気。爽やかな酸味と甘みが祭りの余韻をさらに引き立てます。
文化・歴史的背景
マントンのレモン祭りは1934年、地元のホテル業者の発案で始まりました。柑橘類の一大産地であるマントンの特産品を世界にアピールし、春の訪れを祝うためのカーニバルとして発展。今ではコート・ダジュール三大イベントの一つとして、地元の誇りと観光の目玉になっています。
毎年テーマが変わり、芸術性の高い彫刻やパレードが話題に。祭りの終わりには使われたレモンやオレンジが格安で販売されるのもユニークな伝統です。
参加者の声
パレードの紙吹雪が頭から降り注ぎ、子どもたちも大はしゃぎ。柑橘の山車やダンサーとの距離が近くて、家族みんなで楽しめました。祭りの後にレモンとオレンジをキロ単位で買って帰りました。家でシトロナードを作ったら、マントンの香りが蘇って幸せな気分に!
豆知識
- 祭りでは毎年100トン以上の柑橘類が使用され、最大145トンに達することも。
- 彫刻の制作には1,000時間以上、最大15トンの果物が使われる大作も。
- 祭り終了後、使用されたレモンやオレンジは市内で格安販売され。
- パレードの紙吹雪は「コンフェティ」と呼ばれ、観客も全身カラフルに染まる。
- ジャン・コクトー美術館や中世の要塞跡もマントンの見どころ。
開催日程
Fête du Citronは毎年2月中旬〜3月初旬、マントンで開催されます。
開催日程は変更になる場合があります。最新の情報は公式サイトなどをご確認ください。
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