カンデラリア祭

チチカカ湖畔に響く信仰とフォルクローレの大舞踏祭


2026/01/30 - 2026/02/12

毎年2月、ペルー・チチカカ湖畔の町プーノは「カンデラリア祭」で南米屈指の熱気に包まれます。2週間にわたり、街は色と音と踊りの渦――4万人以上の踊り手と9千人の楽団が聖母カンデラリアに捧げる壮大なパレードを繰り広げ、カトリック信仰とアンデスの伝統が見事に融合。生演奏のリズム、きらびやかな衣装、そして街全体が一体となる熱狂を味わいたい方にぴったりのフェスティバルです。

カンデラリア祭は毎年2月上旬に開催され、巡礼者やフォルクローレ愛好家、世界中の旅行者まで誰でも歓迎。悪魔踊り「ディアブラーダ」の迫力やスパンコールが輝く衣装、アンデスの屋台グルメなど、五感でペルーの生きた伝統を体験できます。

主な見どころ

大規模なダンスパレード&コンテスト

祭りの中心は、4万人超の踊り手と9千人の楽団がプーノの街を埋め尽くす壮大なパレード。ディアブラーダ(悪魔の踊り)、モレナーダ、カポラレスなど、地域ごとの伝統舞踊が次々と披露されます。ブラスバンドや太鼓の轟音、ステップやスピンが街の広場を揺らし、圧巻のエネルギーが体感できます。

主なイベント

花で飾られた台座に乗せられた聖母カンデラリア像の荘厳な行列、湖畔の花火、ストリートパーティー、アンデス音楽と現代音楽のコンサートなど盛りだくさん。メインのダンスコンテストはエンリケ・トーレス・ベロン競技場で開催され、華やかな衣装と踊りで観客と審査員を魅了します。

衣装と装飾

踊り手は悪魔の仮面や角、きらめくマント、刺繍入りのスカートや鈴付きのブーツなど、華やかな衣装で登場。女性のポジェラ(多重スカート)は色とりどりに揺れ、男性のジャケットや帽子もスパンコールやビーズで装飾されます。街はバナーや花、キャンドルで彩られ、香や焼きたてパンの香りが高原の風に混じります。

伝統グルメ&ドリンク

屋台ではアンティクーチョ(牛ハツ串焼き)、パパ・レジェナ(肉詰めポテト)、チチャロン(揚げ豚)、ブニュエロ(揚げ菓子)などアンデスの名物が並びます。アピ(スパイス入り紫トウモロコシのホットドリンク)やコカ茶で夜の寒さも和らぎます。力強く素朴な味わいが、踊り疲れた体を癒やしてくれます。

文化・歴史的背景

カンデラリア祭の起源は16世紀、スペイン人宣教師が聖母マリア信仰をアンデス高地に伝えたことにさかのぼります。やがてカトリックの儀式と、パチャママ(大地の母)への祈りや豊穣を願う先住民の祭りが融合し、独自の祝祭文化が生まれました。聖母カンデラリア像はプーノの守護聖人となり、湖や大地に恵みをもたらす存在として人々に敬われています。

プーノの人々にとってこの祭りは、信仰・アイデンティティ・地域の絆を体現する特別な時間です。家族や仲間が集い、踊りや音楽で競い合い、街全体がペルー文化の舞台となります。2014年にはカンデラリア祭がユネスコ無形文化遺産に登録され、国を代表する伝統行事となりました。

参加者の声

リマからわざわざカンデラリア祭を見に来て大正解でした。カポラレスの踊り手グループと話したら、衣装は家族総出で手作りするそう。みんなの誇りに満ちた表情が忘れられません。

豆知識

  • 聖母カンデラリア像の衣装は毎年新調され、金銀糸で刺繍されることも。
  • プーノはこの祭りのおかげで「ペルーのフォルクローレの都」と呼ばれる。

開催日程

カンデラリア祭は毎年2月上旬、ペルー・プーノ市内各所で開催されます。最新情報はプーノ観光局や公式サイトをご確認ください。

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実際の様子

Tokyo

photo by vincenzooli

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photo by Jose A Aponte

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開催情報

名称 カンデラリア祭
ペルー
エリア プーノ, チチカカ湖畔
開催時期 2026/01/30 - 2026/02/12
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