ローロスマルクナン (ローロスの冬市)
世界遺産の町で味わう、冬の生きた伝統市
2026/02/05 - 2026/02/14
毎年2月、ノルウェーの世界遺産の鉱山町ローロスは「ローロスマルクナン(ローロスの市)」で冬のワンダーランドに変わります。石畳の街並みには馬橇の鈴の音が響き、焼きたてパンや薪の香り、カラフルな民族衣装があふれます。地元の人も観光客も、雪を踏みしめながら200以上の屋台を巡り、伝統工芸やグルメを楽しみ、歴史が息づく木造の家々の中で、温かな交流と冬の魔法を体験します。
ローロスマルクナンは家族連れ、グルメ好き、手仕事好き、そして本物のノルウェーの冬を味わいたい全ての人におすすめ。馬橇での街めぐりや、賑やかな市の雰囲気に包まれて歩くだけでも、ローロスの冬の魅力に心が躍ります。
主な見どころ
伝統市と地元クラフト・グルメ
祭りの中心は200軒以上の屋台が並ぶ伝統市。手編みのウール製品や木工品、銀細工、地元の特産グルメがずらりと並びます。焼きたてパンや燻製肉、甘いペイストリーの香りが冷たい空気に漂い、職人の実演や商品の物語を聞きながら買い物を楽しめます。
馬橇体験
歴史あるローロスの街並みを、馬橇に乗って巡る体験も人気。鈴の音や雪を滑る橇の音、ウールのブランケットのぬくもりが、まるでおとぎ話の世界にいるような気分にしてくれます。これぞローロスマルクナンならではの冬の醍醐味です。
衣装と装飾
多くの参加者がノルウェー伝統衣装「ブーナッド」を着用。精巧な刺繍や銀細工の留め具が美しく、色とりどりのバナーやランタン、常緑樹のガーランドが街を彩ります。ウールや銀の手触り、雪をまとった民族衣装の美しさが、時を超えた雰囲気を演出します。
伝統グルメ&ドリンク
燻製肉や熟成チーズ、焼きたてペイストリーなど、体が温まる地元グルメが勢揃い。ホットワイン「グレッグ」やホットチョコレート、焼きたてパンや燻製魚も人気。冬の寒さの中で味わう素朴で力強い味わいが魅力です。
文化・歴史的背景
ローロスマルクナンの歴史は1854年に始まります。当時、ローロスは銅鉱山の町として栄えていましたが、冬は深い雪に閉ざされ、物資の流通が困難になるため、地域の人々は生活必需品や家畜、農産物、手工芸品を取引するための冬市を創設しました。最初の市は2月に開催され、馬橇の隊列がノルウェーやスウェーデン各地から何日もかけてローロスに集まり、町は一時的に大都市のような賑わいを見せました。
この冬市は、厳しい気候の中でも人と人、地域と地域をつなぐ大切な「命綱」となり、経済・文化交流の場として定着していきました。市の期間中は、品物の取引だけでなく、情報交換や社交、結婚の縁談なども盛んに行われ、ローロスの冬の暮らしを支える一大イベントとなりました。
時代とともに交通や流通が発達した後も、ローロスマルクナンは伝統を守り続け、現在では伝統工芸や食文化、歴史的な木造家屋の町並みを体験できる「生きた文化遺産」として、地元職人や住民の誇りとコミュニティの絆を育んでいます。ユネスコ世界遺産の町ローロスならではの、歴史と冬の魅力を五感で味わえる唯一無二の祭典です。
参加者の声
ローロスマルクナンを訪れ、手作りクラフトや焼きたてペイストリーの香りに包まれた賑やかな市に感動しました。馬橇で雪の街を巡る体験はまるで夢のようでした。寒さの中でも会場は温かく、ローロスの伝統と誇りを肌で感じられるお祭りです。
豆知識
- ローロスマルクナンは170年以上続くノルウェー最古級の冬市。
- 今も馬橇が市内の物資運搬や観光に使われている。
- ローロスはユネスコ世界遺産に登録されており、祭りでは木造建築や鉱山の歴史も体感できる。
開催日程
ローロスマルクナンは毎年2月、ノルウェー・ローロスで開催。
開催情報
名称 | ローロスマルクナン (ローロスの冬市) |
国 | ノルウェー |
エリア | レーロス, |
開催時期 | 2026/02/05 - 2026/02/14 |
リンク |
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