ジャコヴァチュキ・ヴェゾヴィ(ジャコヴォの刺繍祭)
スラヴォニアの歌と踊り、伝統が織りなす“生きたタペストリー”
2026/07/03 - 2026/07/12
毎年夏、クロアチア東部の町ジャコヴォは「ジャコヴォ刺繍祭(Đakovački vezovi)」で華やかな民族色に染まります。2週間にわたり、地元の人も観光客も、刺繍衣装や馬車、タンブリツァ(民族楽器)の音色が響く陽ざしの広場に包まれ、スラヴォニアの伝統と誇りを体感。民俗文化や音楽が好きな人、本物のクロアチアの夏を味わいたい人にぴったりの、過去と現在が踊り合う祝祭です。
絹のリボンのきらめき、焼き肉や焼きたてパンの香ばしさ、プラムブランデーや自家製ケーキの味、手刺繍の布の手触り…。ひとつひとつのディテールが物語を語り、すべての音とステップがスラヴォニアの“生きた文化”として紡がれます。
主な見どころ
大パレードと民俗行列
最大の見どころは、クロアチア国内外から3,000人以上が参加する大パレード。豪華な民族衣装のグループが歌い踊りながら馬車やジャコヴォ名物のリピッツァナー馬とともに街を練り歩きます。色と音、誇りが交差する“動くタペストリー”は毎年何万人もの観客を魅了します。
民謡コンサート&ダンスパフォーマンス
期間中、屋外ステージではタンブリツァオーケストラやクラパ(男性合唱)、民俗舞踊団のライブが次々と開催。弦楽器の響きや力強い歌声に合わせて、誰もが手拍子や合唱で一体となり、星空の下の夜のコンサートは温かいコミュニティの雰囲気に包まれます。
伝統工芸・衣装・デコレーション
会場には刺繍リネンや陶器、レース、木工品など職人のブースが並びます。民族衣装は金糸やビーズ、絹リボンで華やかに飾られ、町中がバナーや花、民芸品で彩られ、まるで“生きた民俗博物館”のような雰囲気に。
伝統グルメ&フード
スラヴォニア名物のクレン(ピリ辛ソーセージ)、チョバナツ(肉の煮込み)、ローストポーク、焼きたてパン、自家製ケーキが並びます。ラキヤ(プラムブランデー)や地元ワイン、フルーツジュースも人気。グリル肉や甘いお菓子、果物の香りが夏の空気に広がり、食事そのものが祝祭の一部です。
文化・歴史的背景
「ジャコヴォ刺繍祭(Đakovački vezovi)」は1967年、スラヴォニア地方の民俗伝統や手仕事文化を守り伝えるために始まりました。祭り名の「vez(ヴェズ)」は、民族衣装や布製品を彩る精緻な刺繍を意味し、世代を超えて受け継がれる誇りと芸術性の象徴です。今ではクロアチア最大級の民俗祭として、国内外から多くの参加者と観客を集めています。
地元の人々にとってこの祭りは、単なるイベントではなく、祖先との絆や地域アイデンティティ、コミュニティの喜びを分かち合う“生きた伝統”。家族や友人が再会し、子どもたちが歌や踊りを学び、スラヴォニアの魂が輝く特別な時間です。
参加者の声
観光客として初めて来ましたが、色彩とエネルギーに圧倒されました。クレンやラキヤを味わい、リピッツァナー馬を見て、地元の人と輪になって踊りました。みんなが家族のように迎えてくれます。
豆知識
- 祭り名の「vez(ヴェズ)」は刺繍を意味し、民族衣装の美しさの象徴。
開催日程
ジャコヴォ刺繍祭は毎年7月、クロアチア・ジャコヴォで開催。パレードや地元グルメ、音楽と色彩に包まれる“スラヴォニアの心”をぜひ体験してください。
開催情報
名称 | ジャコヴァチュキ・ヴェゾヴィ(ジャコヴォの刺繍祭) |
国 | クロアチア |
エリア | ジャコヴォ |
開催時期 | 2026/07/03 - 2026/07/12 |
リンク |
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